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市長秘書の「弥助」です

名張市秘書室受付で飼育されているオオサンショウウオの愛称が決定。市庁舎地下で食堂を営業している仕出し料理店の弥助(山中正彦社長・75)にちなみ「弥助」と呼ぶことにした。
ネーミングライツ・パートナー制度を応用し、対価は金銭ではなく、エサ(アジで換算して1年間52匹分の刺身の切れ端など)の提供を受けることとし、6月29日に北川裕之名張市長と山中社長とで覚書が締結され、「弥助」のネームプレートが提示された。
同社は1970年創業。平成24年1月から市庁舎地下で食堂を営業し、職員だけでなく、市民からも親しまれている。また、エサは鮮度の観点から冷凍保存が必須であり、同社であれば自社の冷凍庫で保存でき、職員が業務に支障をきたすことなく対応できることから同社が選定された。実は日頃からアジの切り身の提供を受けていた。
秘書室受付では5月9日から飼育しているが、その時飼育されていた初代は、人の目が苦手なのか食が細くて心配なので、古巣の資料館に戻って静養中。現在の2代目「弥助」は体長52㌢、体重1200㌘の交雑種。21年4月に赤目町長坂の滝川中流にいるところを、市職員で、環境省環境カウンセラーの川内彬宏さん(37)に保護され、資料館で飼育されていた。今回元気なところを見込まれ、6月13日から2代目として就任している。川内さんは「初代の子はおとなしくて心配だったが、2代目は体格も良く、エサも良く食べる。外に出して展示できるのは、純血種ではなく交雑種に限られる。保護・飼育している多くの中から、このように役に立ってくれるのはありがたい」と話していた。
川市長は「オオサンショウウオを名張のコンテンツにしていきたい思いが強く、秘書室受付で飼うというより、秘書として雇ってきたが、名前に悩んでいた。ネーミング・ライツで弥助さんにエサを提供いただけることに決まった。市民からも親しんでもらえる名前だと思う。結構来客が多い場所なので、『弥助さん』と呼ばれながら名張のPRを担って欲しい」と話し、山中社長は「名張のPRに私共の名前を付けて頂いたことは非常に光栄。この天然記念物『弥助』に負けない様に頑張っていきたい。エサは新鮮なものを用意します」と挨拶した。
普段は水槽の中であまり動かないが、初対面の山中社長の前では、身体をくねらせ水槽を所狭しと動き回っていた。「名張市役所 秘書室 弥助」の、写真やイラスト入りの名刺もできていて、来庁者にPRしていくという。