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年の暮れを知らせる 神宮大麻頒布始祭

宇流冨志禰神社(中森孝栄宮司・平尾)で11月27日、今回で152回目となる歳末恒例行事「令和7年度神宮大麻頒布始祭(じんぐうたいまはんぷはじめさい)」が行われた。
神宮大麻は、伊勢神宮が配布する大麻(神札、お札)のことで、正しくは大麻(おおぬさ)という。この日は神社庁に所属する名張地域の神社31社の神職や氏子総代が宇流冨志禰神社に集まり、頒布始祭に参列し、祓い清められた神宮大麻を受け取った。新年になると各神社の神職や総代が、各家庭や信者の元に届ける。
神宮大麻は伊勢神宮の恩師(おんし)が、祈祷をした証として祈祷に用いた大麻(おおぬさ・祓串)を和紙に包み、願主に渡したのが起源と言われている。明治時代になって「天照皇大神宮」の御璽(判)が押され、神宮大麻になった。全て一貫して伊勢神宮内で奉製され、罪を祓い除けする神具である大麻の頒布であるとされている。
禰宜(ねぎ)の中森千佳さんは「令和6年は能登の大震災で年が明けた。とんでもない年明けだった。令和7年が、どうか平安な年であるようにと心から祈るばかりです」と真摯な表情で話していた。