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忍者アートトラック・伊賀をPR走行

伊賀市の丸山運送(堀岡孝社長・62)の所有するトラックが、忍者鉄道(伊賀鉄道)のイラストを後部扉面にプリントして走り回り、人々の目を引き付けている。このトラックは、伊賀鉄道のパンフレット「ええとこガイド」(京丸屋デザイン)の表紙を、後部扉面に全面にプリントしたもの。堀岡社長によると、地域貢献の一環として伊賀をPRしながらトラックを走らせることは以前から実施してきた。今回は伊賀の守るべきインフラとして伊賀鉄道をPRするべきと考えたという。「ええとこガイド」のパンフレットを見た堀岡社長が、伊賀鉄道の増田常務に、「この表紙をこのまま使ってトラックにプリントし、伊賀鉄道をPRさせて欲しい。プリント費用もPR料も無償で」と申し出たのが4月上旬。直ぐに実現の運びとなり、5月24日から走り始めた。
6月6日、3台揃ってのお披露目会があった。同社の伊賀PRトラックは約3年前、伊賀忍者のだまし絵を旧上野界隈に描いている伊賀流看板屋・アート工房とタイアップしたのが最初。2台目は上野城と5人のくノ一の組み合わせで、丸山運送独自のデザインで昨年7月から。このトラックは女性ドライバーが気に入って乗っているという。そして今回の3台目となった。
丸山運送には、ボディプリント事業を行う、丸山運送アートプリント・NEO(堀岡愛さん・29)があり、トラックのボディにインクジェットで作画ができるオートボディプリンターを所有している。作画面積は非常に大きく、高さ4㍍、長さ13㍍なのでトレーラートラックのボディも扱える。トラックなどの車両だけでなく、平らな面なら様々な素材に直接プリントできる。看板、ブラインド、テントなど可能性は幅広い。大型の面だけでなく、約30㌢角のアルミ板への精巧な仕上げのプリントも見せてもらったが、小型の物にも問題なく対応できる。
今回の伊賀鉄道バージョンの仕上がりを見て、堀岡社長は「伊賀の風景に伊賀鉄道は欠かせない。これで少しはお役に立てるかな」と述べ、ふくにん(フクロウをモチーフにしたキャラクター)の下部が反射板で隠れたのが気に入らない」と仕上げに厳しいこだわりを見せていた。娘の愛さんは「まず地域貢献。走り回りながら伊賀のPRに役立ち、色々な人に見て戴いて、伊賀に来て欲しい」と意気込みを語っていた。増田常務は「伊賀鉄道を、時にはライバルになる輸送部門で宣伝して頂いてありがたい。このトラックを見掛けたら、目線を奪われるので追突にご注意ください」と満足げに話していた。