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情報セキュリティコンクール優秀賞 ポスター部門で名張高校生2人受賞
情報セキュリティに関する意識醸成と興味喚起を目的として、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が全国の児童生徒から作品を募集する「ひろげよう情報セキュリティコンクール」のポスター部門で、2024年度の三重県優秀部門に、三重県立名張高等学校表現デザイン系列映像専攻3年の川本夢結さん(18)と、同3年の吉岡璃緒さん(18)が選ばれ、川本さんには三重県警察本部サイバー犯罪対策課から、吉岡さんには三重県教育委員会から賞状が贈られた。同コンクールには、標語部門とポスター部門があり、合わせて全国から3万点以上の応募があったという。
2人とも7月の授業で制作し応募した。川本さんは26日に、吉岡さんは28日に同校で表彰式が行われた。
川本さんは金融機関やカード会社の偽サイトに誘導して、個人情報を盗み取る「フィッシング詐欺」をテーマに、細い釣り針に引っかかりつるされている5本のスマホと、今まさに情報を入力しようとするスマホの画面と指を描き「次に釣られるのはあなたかも」のコピーを添えた。詐欺サイトの深く紛れ込んだ感じを出すため、暗い深海の色にした。手描きも交えながらスマホのアプリを使って制作。表彰式に臨んだ県警サイバー犯罪対策課の脇谷和忠課長は「フィッシングの釣りで分りやすく、啓発に非常にインパクトがある」と評価。受賞を聞いて「まさか自分が……と驚いた」と言い、「自分も気をつけなければ」と改めて思ったと話した。県内のフィッシング詐欺の被害は23年が101件で1億1500万円、24年は、44件で8400 万円に上るという。
吉岡さんは、「ウイルスが検出されました」の表示の赤い警告マークと、スマホを持ちながら「どうしよう……」の目つきで動揺している女子高校生を描き、「そのクリック大丈夫?」のコピーを添えた。背景は心理を表すためブルーの色むらとし、水彩の手描きで仕上げた。「なに?これ!と言う表情がうまく出来たと思う。受賞を聞いたときクリックしただけでとんでもないことになることを注意したかった。親からも『注意しようね』と言われていた。頑張って描いたので嬉しかった」と話していた。