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横断歩道の子供たちに安心を グリーンランプの普及目指す

横断歩道を渡る子供たちに、車のグリーンランプを点滅し「安心して渡って」と発信し、後続車には、歩行者横断中の合図を送る、グリーンランプ普及運動を始めた人がいる。グリーンランプ普及協会代表理事の島本隆幸さん(つつじが丘・79)。  信号のない横断歩道で歩行者を見かけると、車は停車しなければいけないが、止まらない危険な運転者が減らないことに、日頃から島本さんは心を痛めていた。「近年、心筋梗塞や膵臓で入院した。自分は80歳になるので、何か生きた印を残したいとの思いから、道路を渡る子供たちが怖い思いをしないように、安心して子供たちが渡り、後続車に歩行者横断中を知らせるために、車に取り付けたグリーンランプの点滅を考えた。実用新案登録も取った」と話した。グリーンランプは、車の中央を挟んで左右に2灯、バンパーの上付近に取り付けられている。
比奈知市民センターで9月26日、下校中の市立比奈知小学校の児童らの協力を得て、田中教頭の立ち合いの元、実証実験を行った。児童10数人は、グリーンランプを点滅させる島本さんの車の前で、手を挙げて横断歩道を渡った。児童の1人は「バンパーの上では、ちょっと低い。運転席の前ぐらいの高さが分り易い」と話し、また「渡ってください、という気持ちが伝わってきた。ありがとうと思って渡った」という話をする児童もいた。両方とも貴重な意見だ。
島本さんは「このような活動を重ねて、知っている人を増やしていきたい。今日の実験は比奈知小学校の、歩行者と運転者をつなげる『守ってくれてありがとう』運動とも繋がると田中教頭からも聞いている。下からの運動を地道に重ね、SNSなどで発信を続けたい」と前を向いて語っていた。