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活気あふれるまちの再生 第17回 隠街道市

隠(なばり)街道市がイオン名張店の平面駐車場をメイン会場に10月13日、名張地区まちづくり協議会(田畑純也会長)主催で、中町商店街、サンロード商店街、及び町中一帯で開催された。
メイン会場はオープニングイベント・シャボン玉おじさんによるパフォーマンスから始まり、手裏輪チャレンジマッチin隠街道市が行われた。周辺には射的、スーパーボールすくい、ヨーヨー体験など子供たちが楽しむテントが並び、「福祉フェスタ2024in伊賀」は介護ロボ、ICTの展示の傍ら、パン焼き菓子を販売していた。また県立名張高校の生徒が手作りのサツマイモようかんや3色だんごの販売をし、親しみやすさで人気を博していた。また、中町通り商店街、サンロード商店街では、キッチンカー、ハンドメイドショップ、手作りの店やワークショップが人を集め、子供たちの声が響いていた。
また、名張産業振興センターアスピアでは、街道市に合わせて12・13・14日の3日間、名張近鉄ガスがガス展を開催し、周辺で出店するハンドメイドショップなどと共に終日賑わっていた。
名張藤堂家邸(丸の内)では、隠街道市歴史講演「NHK大河『豊臣兄弟』|藤堂高吉・高虎はどのように描かれるのか!? |」が、名張市立図書館長の山口浩司さんによって講演され、豊臣兄弟の時代から、藤堂高吉に至る名張の歴史に、約30人の熱心な聴衆が耳を傾けた。藤堂家邸では午後から、おこと倶楽部による邦楽演奏が行われ、歴史的な武家屋敷に相応しい催しとなった。
新町の「やなせ宿」ではアンシンダーショー、乱歩さんの誕生会コーラス、フラメンコなどのステージイベントの他、名張市消防本部&消防団や、国交省木津川上流河川事務所が災害関連の展示で来場者を啓発。「平成の民家」の展示では、伝統の木組みの家の地震に対する堅牢さの映像と、実際の木組みで解説をしていたが、伝統的木組みの職人が名張にもいることを聞いて、名張の建築技術力も大したものだと感心した。座敷では茶道裏千家准教授の広瀬宗幸・宗司夫妻(72・百合丘)によるお抹茶体験が行われ、赤目町から来たKさん(84)は「昔はお茶を習っていたが、今日は久しぶりだった。お茶もお菓子も美味しかった。心から落ち着いて和みました」と喜んでいた。名張川沿いをミニSLが走り、子供たちは実際に蒸気を吐いて走る列車に笑顔で乗り込んでいた。
宇流冨志禰神社の本殿では、午後から観世流シテ方上野朝彦さん指導による「おやこ仕舞教室発表会」が行われ、親子16人が日頃の練習の成果を披露。トップバッターで「老松」を舞った池田蘭さん(5)と、2番目に同じ舞を舞った母親の紗矢子さんは「緊張しましたが、楽しくてあっという間に終わりました。8月から始めたので、これからも親子でずっと続けていきたいです」と話していた。
ふと、いつもと雰囲気が違う?何が違うのか考えてみると、いつも会場を盛り上げてくれる、よさこいソーランやダンスパフォーマンスのステージが今年はなく、見学や応援に駆け付け一緒に行動する家族らも、町の賑わいに色を添えていたが今年はそれもなかった。秋晴れの好天の元、ちょっと静かな「第17回隠街道市」であった。