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県教育長賞3年連続受賞「更生の実体を知ってほしくて」

第72回社会を明るくする運動・作文コンテストの三重県審査において、飯田智尋さん(赤目中3)が三重県教育委員会教育長賞、名張市推進委員会会長(市長)賞を受賞。11月24日名張市役所を訪れ、北川裕之名張市長に喜びの報告をした。
「社会を明るくする運動」は犯罪や非行のない明るい社会を作る目的で、非行の防止や罪を犯した人の更生について理解を深め、国民すべてがそれぞれの立場で活動する運動である。作文は名張市内5中学校で実施。家庭や学校、地域社会の中で起こっている犯罪や非行などについて、中学生が日頃から感じていることや体験したことなどを題材として作文にまとめたもの。飯田さんの作品は、市内314点の応募があった中から名張市代表として県で審査を受け、今回の受賞となった。
飯田さんは、「更生の実体を知ってほしくて」と題した作文で、「家にあった『立ち直りを決意した人を決してあやまちに戻さない』という「名張市保護司会」のうちわを見つけ、罪を犯した人のことや保護司について勉強を始めた。家庭事情や友人との関係などで罪を犯す人がいるが、更生には、精神的・経済的な自立が重要であり、それを支える存在が必要だと知った。中学生の自分に今できることは、誰に対しても偏見を持たないで、その人を信じて関わっていくこと」と綴っている。訪問を受けた北川市長が飯田さんの将来について尋ねると、「人の役に立つ仕事をしたい」とはっきり答えていた。
坂本政英名張市保護司会会長は「名張市の中学生が3年連続でこの賞をいただいている。大変うれしい」と市内の中学生の「社会を明るくする運動」に対する意識の高さを喜んでいる。なお、この作品は県代表として、全国審査の対象となり、12月中旬に結果発表の予定。