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秋季展はチャリティー展 名張市美術作家協会

名張市美術作家協会(板野和郞会長)の「第34回秋季展・チャリティー展」が11月14~17日、イオン名張店3階リバーナホール(元町)で開催された。60~90代の男女会員12人による油彩、水彩、パステル、アクリル画など約100点が展示された。同会は毎年春と秋の2回、展示会を開いているが、秋は特にチャリティー展として、売り上げの一部を同市教育委員会に寄付している。
当会の作家の技量は、いずれも高く見応えがあるが、91歳の杉本禮子さんは、今年も生命力にあふれた油彩の花の絵など7点を出展し創作意欲は盛んだ。川森憲一さんは、今年の名張市美術展で議長賞を受賞した「大王崎灯台と旅館モヘジ2」を中心に油彩画を13点出展。大胆にも海の色が深紅で、昨年までとは思い切った変身。どの絵も「赤」が力強い。「赤い海にチャレンジすると言ったところ、描けるものなら描いてみろ、と言われたので頑張った。県展で岡田文化財団賞、市美展で議長賞をもらった」と話した。今年物故した小林芳郎さんの水彩画10点と久保照男さんの油彩画4点も展示され、馴染みのある人たちが絵の前で思い出を話し合っていた。新しく宮里美代子さんと湯浅美津江さんが加入し、高い技量の油彩画を展示していた。
板野会長は「チャリティー展が34回続いているのは、贈ったお金で小学生が喜んでくれるから。絵を買って頂く皆さんにも感謝している。そしてこの場が交流の場になるのも絵を描く励みになっている」と話していた。