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秋風駆って走る銀輪 名張でサイクリング大会

「第55回中部日本サイクリング大会2024in三重名張」が名張市で9月23日開催された。北海道から兵庫まで11都道府県から約220人が参加し、青蓮寺ダム、比奈知ダムなど秋晴れのアップダウンの多いコースを快走し、待ちに待った秋を楽しんだ。
この大会は中部エリア7県(三重、愛知、石川、岐阜、静岡、富山、福井)合同の「中部日本サイクリング大会」の55回目で、(一社)三重サイクリング協会が主催した。今年は市制70周年を記念して、開催地に名張を選んだ。今回のコースは名張市役所を発着地点とし、青蓮寺、比奈知、川上、滝川の4つのダムを巡るもの。レベルに応じて、4つ全てのダムを走破する(100㌔)超上級コース。青蓮寺、比奈知、川上の3ダムを走破する(約60㌔)上級者コース、青蓮寺、比奈知の2ダムを走る(約30㌔)中級コース、ファミリーで達成感を味わう青蓮寺ダム湖を周回する(15㌔)1ダムコースの4コースに分かれた。午前9時頃から、4ダムコース(約60人)、3ダムコース(約80人)、2ダムコース(約50人)、最後に1ダムコース(約30人)の順にスタートした。
スタートして直ぐに、青蓮寺ダムへの上りの洗礼を受けるが、青蓮寺ダムのエイドステーションで美味しいブドウを振舞われ、元気を取り戻し秋空の林間コースに走り出していった。景色の良いところでは、自転車を止めて写真を自撮りする姿も見受けられた。
愛知県春日井市から来た実業団のCAMPIONEサイクルチームの8人(20~50歳)は「今日は4ダムコースのサポートをすることになっているが、天気が良くてワクワクしている。事故がないように頑張りたい」と心強い話をしていた。
鈴鹿市から来た参加最年少の今井隆翔(たける)君(小3・8)は、お父さんの隆文さん(45)、お爺さんの富久翁さん(75)と親子3代で参加。見事な児童用サイクリング車に乗り、赤いウエアも決まっていた。チーム今井C.C.の先頭を切り「しんどいけど頑張る」と言ってペダルを踏んで走り出した。後を追うお父さんとお爺ちゃんの笑顔が、ファミリーサイクリングを絵に描いたようだった。
大会が終わった後、運営責任者の三重サイクリング協会理事の古谷貴徳さんは「事故がなかったのが、本当に良かったし、それが全て。参加者からはエイドステーションの充実が喜ばれた。協力していただいた企業や関係者の皆さんに心から感謝する。名張市からも期待されているので、来年も何らかの形でサイクリング大会を考えたい」と疲れも見せず前向きな話をしていた。名張にサイクリング大会が根付くと本当に意義深いことだ。