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第15回 やなせ祭り 家族連れで賑わう

工事が進む「名張かわまちづくりプロジェクト」のキーステーションとして、期待が寄せられている「やなせ宿」(池田毅館長)は、平成17年に市に寄贈されたのを機に観光交流施設「やなせ宿」として、平成20年6月7日に生まれ変わり現在まで30万人以上の人々が訪れている。今年はおかげ様で16周年「第15回やなせ祭り」が6月8・9日の両日、多くの人出で賑わった。
幅員拡張の進む川沿いの道路は歩行者天国になり、かき氷、ドリンク、ホットドッグ等々の飲食テントやキッチンカーが並び、石炭を炊いて煙を吐くミニSLが、歓声を上げる子どもたちを運んだ。蔵の裏側駐車場では子どもたちが狙いを定めて射的に興じた。中蔵では園児の描いた絵が展示され、元気で生き生きした絵に見とれる人々も多かった。
母屋隣のテントでは、「平成の民家」の人々が、日本古来の木組みの家の骨組みを持ち込み、それに子供たちが柱を立て梁を渡し、最後に登梁を打ち込んで棟上げの状態に完成させる「木組み体験」をしていたが、やっているうちに大工さん気分になるのか、子どもたちの作業手順の上手さに驚いた。的確に作業を進める男の子がいたので、小学2年生ぐらいかと思ったが、名張きぼうのこども園年長組の小島柚葵君(5・朝日町)だという。「目の前でやる人を見て覚えた。木槌でかんかんやるのが面白かったし、ぜんぶ楽しかった」と話してくれた。このイベントは人気があり、2日間で50人ほどが体験したという。
8日、好天に恵まれた駐車場テントでは、国交省木津川河川事務所の職員と河川レンジャーが、名張川の魚を展示し、水槽に大きなナマズを2匹入れて子どもたちに触らせていた。その隣では名張市郷土資料館がオオサンショウウオを展示。混血種や生態の話をし、子どもたちはオオサンショウウオの背中を撫でていた。連れてきたのは交雑種のオオサンショウウオで、7月からは特定外来生物扱いになるので、このような催しの場所に連れて来るのはこれが最後かも、ということであった。和室ではMOM‘sマーケットの人々が手作りのバッグなどを販売。メイン広場の駐車場ステージでは、伊賀琉真太鼓、アンシンダーショー、池田館長とじゃんけん対決、フラダンスショーなど入れ替わり演じられた。最後に名張高等学校吹奏楽部が親しみやすい行進曲やジャズなど演奏して喝さいを浴びた。1年生はこの日が初ステージだったという。演奏が終わった後、フルート1年生の渡辺茅さん(15)は「ちょっと緊張したけれど、お客さんも楽しんでくれているのを見て、こちらも楽しめた。上手に吹けたと思うし自信がついた」と笑顔で話していた。
9日は生憎雨が降ったり止んだりの天気。ミニSLは精密機械のため休止。和室では初瀬街道やなせ手作り市が開かれた。駐車場ステージでは愛宕樽太鼓や、三線グループが元気に演奏し、よさこいソーランの人々の11団体が、入れ代わり立ち代わり次々と元気いっぱい踊った。雨をものともしないパフォーマンスの連続で盛り上げ、最後には全員の演舞で、遂に雨を止めてしまった。
池田館長は「この天候の中、皆さんの協力のおかげで2日間無事終える事ができました。ソーランの皆さんのおかげで気分も明るく終えることが出来ました。ありがとうございました」と終わりの挨拶を述べていた。