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花筏と竹行灯とホタル

5月28日、名張市中町の城下川に花筏が2基設置され、併せて川沿いに竹行灯60燈による光の帯が演出された。設置したのは、名張まちづくり協議会環境部会、川の会、春を呼ぶ会等の約15人で朝10時頃から始め、午前中に完了した。竹行灯は28、29日の2日間ですでに終了しているが、花筏は2週間の設置となっている。
夕刻5時、行灯が点灯された。しかし花筏付近をホタルが飛ぶ可能性があることが分かり、街づくり協議会の福広勝介さんは、ホタルの困惑を心配して「苦渋の選択」と花筏近くの13燈を消灯した。とそこに、春を呼ぶ会の福本進治さんが来て、電球を外したソケットを裏返した。するとそこにはローソクが立てられる仕組みになっていて、電球の光とは異なって、やや暗いが穏やかな光が広がった。
午後7時半ごろ、花筏近くのアジサイの葉陰に、なんと2匹のホタルが光りだした。浴衣姿で歩くカップルもいて、散策する人々が増えてきた。近くの元町から来た女性(81)は「名張の旧町に生まれ育ったが、この頃は空地が増えるばかりで寂しい思いをしている。こんな催しが増えれば良いと思う。今日は自分が作った竹行灯を確認するつもりで来たが、随分楽しんだ。ホタルも見れたし完璧でした」と喜んでいた。花筏はまだ小さな蕾だが、6月に入ると沢山咲き始め、まだまだ楽しめる。
次回の竹行灯の光の帯は、8月13・14日にお盆の迎え火として。秋には街道市と中秋の名月に合わせて、10月8・9・10日に予定されている。