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親子で学ぼう「なばり学」

名張市教育センターは11月26日、「親子で学ぼう『なばり学』教室」を開いた。場所は名張藤堂家邸跡と、幕末の町家座敷のはなびし庵(すみだ酒店)。今回は市内の各小学校に親子で参加を呼び掛けた。この日は11組の親子23人が参加した。指導するのは名張市教育センター学校ボランティア室の谷戸実さん、上谷典秀さん、杉森弘章さんと藤堂家邸管理人の島藤好孝さんの4人。

武士の時代を体験
始めに当日の予定や施設の概要について谷戸さんから説明があり、続いて島藤さんから藤堂家邸の元々の大きさや建築について、名張の大火の話も交えて説明があり、藤堂高虎から高吉に始まり13代高伸に連綿とつながる藤堂家の歴史解説があった。高伸には3人の娘さんがいて今も東京に住んでいるが、高齢で未婚なので、血縁は今の時代で終わりになるとのことだ。お父さんお母さんたちが興味深く話を聞いていた。
いて3つの体験コースに分かれた。1つ目は武士の時代を児童に経験してもらおうと、兜を被り、裃を付けて刀を帯刀して写真を撮るコスプレ体験。2つ目は武士が管理する時代の経済問題に関わるとして藩札づくり。約5×18㌢の和紙両面にスタンプし、紐を通して栞にする。3つ目は庭園に出て弓矢体験。
兜が重くて大きいので前被りになって戸惑う子や、藩札用スタンプを小さな体で一生懸命押し付けても微妙にスタンプがずれてしまう子、なかなか上手くいかず矢が足元に落ちてしまう子などあったが、最後は3つの体験ともみんなが上手にできるようになって、どの児童も「3つとも面白かった」と答えてくれた。

歴史影絵で学んで遊ぶ
次に向かったのは、中町の一の鳥居前のはなびし庵(すみだ酒店)。はなびし庵は建物が幕末の町家座敷で、伊賀まちかど博物館でもあり、江戸中期から末期の展示物を前にして庵主の角田勝・久子夫妻から説明を受けた。その後、夫妻は「劇団ふたり」に代わり、歴史影絵劇「宇奈根宇流冨志禰奇談」を上演。古代から人々の生活と関わってきた宇流冨志禰神社の歴史物語であり、人々が共同して石の鳥居(一の鳥居)をつくり上げる話でもある。
劇団ふたりの後は、親子影絵劇場を楽しんだ。童謡「たきび」に合わせて、親子で影絵を躍らせて遊ぶもの。親子2組ほどの予定であったが、希望者が続き7組が影絵を演じて楽しんだ。
お母さんと一緒に来た美旗小学校5年の上島蓮弓(はすみ)さんは「今日はいろいろな体験をしたり、見たり聞いたりして、名張の歴史の勉強になった。最後に影絵を自分でやったが、難しかったけれど楽しかった」と話していた。教育センター主催の教室に、お父さんとよく参加している百合が丘小学校5年の西浦蒼祐君は「今日はめっちゃ楽しかった。今度はどんな体験をさせてくれるのか、いつも楽しみにしている」と話していた。