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警察と消防が合同訓練 比奈知ダムで化学テロ想定
名張市と伊賀市青山地区の警察、行政、ライフライン、大規模事業所など23団体が協力して結成した「テロ対策名張・青山地区パートナーシップ」は7月17日、名張市の比奈知ダムで定例会を開き、NBCテロを想定したテロ対策訓練を、ダム湖で開催した。NBCテロとは、核兵器、生物兵器、化学兵器を使ったテロのこと。訓練に参加したのは、ダム管理所、名張市消防本部、三重県警察本部機動隊NBC対策部隊、名張警察署の26人。
訓練は、ダムの公園で刃物を持った1人の男が騒ぎ出し、ダム管理所の職員が110番通報、男を検挙した。警察の取り調べで不審物品(ペットボトル)をダム湖に投げ入れたことが判明し、消防とNBC部隊に連絡。湖面に浮かんでいるペットボトルを、オイルフェンスで囲んだ船が監視する中、消防署のボートが近づき検査。調べると中身が「硫化水素」であることが分かり、警察のNBC対策部隊のボートが出動し、専用容器にペットボトルは回収された。テロ対策の連携体制は予定通り確認され、訓練は無事終了した。
終わりに名張警察署長が「このような訓練を積み重ねて、市民、消防、警察・NBC対策部隊の三位一体のテロ対策につなげよう」と訓示した。