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道路工事の現場は楽しいよ 蔵小3年生が見学

名張市立蔵持小学校の3年生が2月14日、道路整備工事現場の見学学習をした。同市蔵持町里の名張市武道交流館いきいきには、近鉄桔梗が丘駅から約800㍍を徒歩で行く選手達が多いが、その主要地方道上野名張線は車の交通量が多く、歩道が無くて危険。また、八幡工業団地方面からこの県道に突き当たるT字路は、ラッシュ時には常に長い渋滞を生じている。そこで県道の桔梗が丘駅南端付近(蔵持町原出)からダイレクトに武道交流館に向けて、歩道付き道路が計画され工事が行われている。完成後はこれが本道になる。現場は蔵持小学校の近く(約150㍍)であり、通学路の一部にもなる。道路をつくる仕事を実際に見て学び、公共工事を担っている建設業の役割を知ってもらおうと、三重県伊賀建設事務所が、工事を行っているマルト重建(杼森鎌次代表)の協力で見学学習会を行った。
工事の規模は距離約650㍍、道路幅14㍍、車道幅6㍍、両側に3㍍の歩道や路側帯がある。途中シャックリ川を渡る橋梁の工事等もあり時間が掛っている。計画や用地買収は2002年から始まったが、完成まであと5年はかかる見通し。
担任の廣山泰彦先生(24)に引率された3年生26人は、まず全員ヘルメットを被り、県伊賀建設事務所とマルト重建の担当者から工事の内容の説明を受けた。担当者は「みなさんの中には将来このような工事の仕事をする人がいるかも知れません。また車を運転し、この道路を通ることもあるでしょう。そのとき今日のことを思い出してください」と話した。
児童等は工事用ブロックを運ぶクレーン車の操作を見た後、1人1人運転席に座りレバーを握り工事現場の雰囲気を味わった。それから空を飛んでいる工事観察用のドローンと、それが映す地上の風景をスクリーンで見ながら、ドローンを交代で操縦した。児童の北野楓さんは「クレーン車に座ると座席が高くて気分が良く、操縦レバーを握ったりして格好良かった。ドローンの操縦が楽しかった、もっともっとやりたかった」と楽しそうに話した。
担任の廣山先生は「便利で安全な生活が出来るのは、多くの人が協力しているお陰であることを理解して欲しかった。職業選択の1つに建設土木の仕事があることも知って欲しかった。今日は子どもたちがそれぞれに、楽しかった、嬉しかったといっていたので良かった」と意義深かった見学授業を語った。