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選抜された力作絵画展 U―KNIT展開催
昨年夏、伊賀白鳳、上野、名張、名張青峰の伊賀地域県立4高校による伊賀地区高等学校美術展・第20回KNIT展が、名張市のリバーナホールで好評裏に行われたが、そのときのアンケートで選抜された21人の新作(F10~50号絵画20点・立体1点)21点を中心に、小作品、卒業生作品、顧問の先生の作品など力作56点が「第13回U―KNIT展」として12月21・22日伊賀白鳳プラザ(上野東町)で開催された。何れも個性ある力作ばかりで、見応えのある美術展となっていた。
丁度当番に当たっていた上野高校美術部の生徒に話を聞く事が出来た。▼ムラモト・ラファエラさん(高2)の「なまけもの(私)」(F30 油彩)は、動物園で見た木にぶら下がるナマケモノが、毛並みも柔らかに描かれている。「お母さんが、休日の貴女にそっくりね、というので描いた。だらーんとぶら下がっているナマケモノを、私と重ね合わせて見て」とユーモアたっぷり。▼亀井美玖さん(高2)の「記憶の中のきなこもち」(F50油彩)は「きなこ」という名前の子ウサギ。「今は大きくなっているが、昔の写真をもとに描いた。毛並みの表現に苦労した。将来は小児科の看護師さんになって、子どもたちに絵を描いてあげたい」。▼堀川愛心さん(高2)の「うたたね」(F50油彩)は、うたたねしている幼い妹の頬が可愛い。「柔らかくほわっとした肌の感じを出すのに注意し描いた。大体できたかな?と思う。パジャマのキャラクターも丁寧に描いた」。▼森岡茉子さん(高2)の「夫婦」(F50油彩)は、人間味ある老夫婦の絵。母方の祖父母を描いたという。「大好きな祖父母を絵に残しておきたい。額の皺や微笑んでいる表情に気をつけた。優しいところを出すのがうまくいったかな?2人にはまだ見せていない」と話していた。
毎年、充実した作品展を続けているKNIT展と、その人気投票によるU―KNIT展だが、上野高校美術部顧問・冨田幸司先生は「KNIT展は20回、U-KNIT展も13回続けてきたが、もっと充実したあり方を考えていければ」と更なる飛躍を考えているようだ。