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避難所運営ゲームに挑戦 名張高校防災授業
三重県立名張高校で3月17日、静岡県が開発した災害シミュレーションゲーム・HUG(避難所運営ゲーム)の授業が行われた。
想定は3月17日10時頃、マグニチュード8・0の大地震が発生し、甚大な被害が出た。震源は熊野灘南西10㌔、深さ15㌔。避難者が続々と避難場所の名張高校にやってくる。避難者を受け入れ、体育館や教室に避難場所を振り分け、次々と問題に対応しながらの避難所運営について学ぶ防災授業が行われた。
授業を実施したのは、名張市消防本部と名張市危機管理室。授業を受けたのは、同高校1年生及び2年生(各クラス約40人の10クラスで約400人)。
授業はオンラインで行われ、ゲームに先立ち名張市消防本部・消防司令長の田中宏佳さんが、能登半島・輪島における救助活動や被災地と避難所の状況について講話。名張市危機管理室防災担当監の伊藤博一さんが、避難所の基礎的な事柄について解説した。
ゲームは約10人で1チーム、目の前には体育館や教室の平面図、グランドの配置図などがある。1箱125枚で2箱250枚のカードがあり、カードが出る順に問題を解決していく。各チームはリーダー、カードを読む係1人、記録係(問題や課題となっていること、判断したことなどを記録)を選んだ。カードには避難者の年齢、性別、国籍やそれぞれが抱える事情(健康状態や病気の有無等々)が書かれており、そのカードを避難所に見立てた平面図に、どれだけ適切に配置できるか。また、避難所で起こる様々な出来事(「洗濯物を干すところが欲しいです」「ボランティアの駐車場を作ってください」「もうだめですトイレに行かせてください」等々、突発的な要望)に、どう対応していくかを模擬体験するというもの。
カードには避難所で現実に起こりそうな事柄ばかりが記入されている。生徒達がだんだんノッてきた。それを見ながら、講話をした田中さんは「このゲームを経験していることはとても大切なこと。若い人が将来実際に災害に直面した時に対応が違うし、地域にとって大切な人になると思う」と話していた。
時間が来たところでゲームが終了。1年生1~5組、2年生1~5組がそれぞれ短くコメントした。「配置が難しかった。現実にそれを瞬時にやっている、警察や消防の人々は凄いと思った」という意見が多かった。「ペットのいる家族の扱いが難しかったが、ペットは大事」や「初めは呆然としたが、だんだん面白くなってきた」という意見もあった。
最後に輪島での避難所運営の実際の映像での話しは、全員真剣に聞いていた。1年2組の古谷凜さん(16)は「配置が難しかった。高齢者は歩くのが大変なので1階にした。ペットと家族を一緒にするのに気を遣った。災害があったら、まず自分と家族の安全を確認する。避難所までのルートを確認しておく」と改めて災害に対する心構えを話していた。