1. HOME
  2. 今週のトピックス
  3. 雪の赤目四十八滝 氷瀑や雪景色多くの人が楽しむ

Topics

トピックス

雪の赤目四十八滝 氷瀑や雪景色多くの人が楽しむ

今年の冬の寒さは例年に比べて厳しく、名張の名勝・赤目四十八滝もこの2~3年氷瀑を見ることが無かったが1月末頃からの寒波襲来で、大日滝は見事な氷瀑の表情を見せている(本紙2月15日号掲載済み)。また降雪は渓谷の風景を見応えあるものにし、多くの観光客が渓谷の散策を楽しんでいる。
2月23日の日曜日、赤目四十八滝の水族館から最深の岩窟滝まで雪景色を楽しんだ。赤目滝水族館から渓谷に出ると、そこは一面の雪の渓谷。滝川の累々とした岩の白い風景には少し冬山の厳しさも感じられた。雪の風景に流れ込む不動滝から始まり、崩れたような表情の千手滝、幽玄で孤高の表情を見せる布曳滝、日頃は崖の途中で水滴が落ちているだけの目立たない縋藤滝は、見事なツララの滝に変身して人々を驚かせる。水の流れが美しい雛段滝は、雪の中では意外に目立たない。岩に埋もれた小さな柿窪滝は、雪景色の中では立派な姿に見える。観光ポスターに秋や春の景色でいつも登場する荷担滝は、2つの滝で1つの風景になるのが常だが、右の滝、左の滝と別々に感じたのは自分だけか。滝壺が胴体で滝が棹の組み合わせと言われる琵琶滝は、空が開けた風景の中では雄大に見える。最後の岩窟滝は、雪景色で見る方が存在感があるように感じた。
閑散期の赤目渓谷は散策道で自分1人だけを感じることがあるが、この日はカメラやスマホで写真を撮る人の姿が常にどこかにある。混みあう程大勢ではないが、確かに赤目渓谷を楽しむ人が増えている。琵琶滝付近で、大阪と奈良からきた2人組の40代の女性に会った。「六甲に行こうと思ったが、あちらは人がいっぱいだろうと思って赤目にした。大日滝の氷瀑を見て、散策道にでて渓谷を楽しんでいるが、こちらにして大正解。実は大日滝から滝の横の道を登って林道に出て、長坂山コースを逆に歩こうと考えたが、何かアクシデントがあると困るので、普通の散策道を歩くことにした」と話していた。赤目のコースに詳しい人が大阪や奈良に広がっているのが分かり、嬉しい気持ちが膨らんだ。