1. HOME
  2. 今週のトピックス
  3. 青少年のための「科学の祭典」開催

Topics

トピックス

青少年のための「科学の祭典」開催

科学の面白さを楽しみながら体験する、2023青少年のための「科学の祭典」名張大会が10月28日、名張市教育センター(市内百合が丘)で開かれ、終日大勢の参加者で賑わった。主催は、市内の教職者や退職教員でつくる「りかラボinなばり」。実験内容は、幼児向けから高学年向けまで22種類と多く、教育センターの1・2階の殆どを開放して行われた。
「ムラサキキャベツで酸・アルカリ」は、ムラサキキャベツのゆで汁(紫色)に、酢など身近な液体を注ぐと色が変わるのを利用して、酸性とアルカリ性を判別する実験。「胃薬(重曹)」と書いてある液体を注ぐと緑色に変色したのでアルカリ性と判明した。それで重曹は胃酸を中和するので「胃薬」になるのかと理解した。「ストローでオルガンをつくってみよう」では、はさみで8本のストローを指定された長さに切り、板の上に長さの順に並べてテープで固定する。端からストローの先端をはじくと音階の音が出る。オルガンというよりカリンバ(親指ピアノ)に近い音。作った名張小学校2年生の女の子は「ドレミファソラシド」と歌いながら「音がきれい」と喜んでいた。「ちょう簡単モーター、磁石の不思議」は、直径15㍉ぐらいのフェライトマグネットを数枚重ね円筒形にし、アルムホイルで全体を包む。その上に単一乾電池を乗せる。児童が銅線で直径15㌢ぐらいの輪を作り、同線の端を輪の中に突き出すようにして先端とし、それを乾電池の上に乗せると、輪が乾電池の周囲をぐるぐる回りだす。この高学年向きの実験にチャレンジした同じく名張小学校2年生の男の子は「難しかったけれど面白いし、不思議」と感心していた。
主催者の代表で、教育センターの吉住昌三さんは、「4年振りの開催なので、皆さん待ちかねていたように来てくれた。何か面白いことないかと思ってきてくれるだけでも嬉しい。大変だったけれどやって良かった。子どもは面白いものに対しては正直。また頑張ります」とやりがいを語った。当日の来場者は親子で661人、子どもだけでも500人近くの多人数で、大いに盛り上がった。