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プロジェクションマッピングで藤堂家邸跡を幻想的に

名張藤堂家邸跡(県史跡・上級武家屋敷)は、市の歴史上重要な建物であるだけでなく、名張の文化を表現する中心である。その藤堂家邸跡を「プロジェクションマッピング(※)で彩ればどんなに素晴らしいか」と考えた有志の人たちが、市の担当者に依頼し藤堂家邸跡の使用許可を得て6月8日、市の関係者らも立ち会いのもと試写会を行った。
文化財の建物の、屋根、外壁、敷石、垣根、樹木を、桜、紅葉、文字、抽象パターンなどかずかずの柄や彩色が包み込み、時代を超えた表情とパフォーマンスが表現された。
藤堂家邸跡は、歴史的建築物として公開されているが、来場者が減少気味。そこで最近は市教育委員会が中心となって、近大高専学生の研究発表会や、お茶会の企画、工芸教室が開かれるなど、新しい魅力で市民にアピールしようとしている。7月には小学生の写生会も予定されている。伊賀市の崇広堂や赤井家、入交家など、歴史的建築物が美術館やイベント会場の役割を担っているように、藤堂家邸跡も市の施設として積極的な役割を求められつつある。
の日、参加者らは「これは美しい。ピアノの即興演奏と一緒にこのパフォーマンスがあると、素敵だろう」や「赤目四十八滝でも、できれば綺麗だろう」とイメージを膨らませていた。
※プロジェクションマッピング:立体的な物体をスクリーンにして投影する技術、及びそれを用いた映像表現やパフォーマンス。