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10人体験中9人が入団 名張第九を歌う会
名張市の市民グループ「名張第九を歌う会」(松岡寿夫代表)は、年末の演奏会を目指して6月から本格的な練習を開始。それに先立ち入団希望者や、どんなものか知りたい人向けに5月25日、総合福祉センターふれあい(丸之内)で体験会を開いた。一般団員には久しぶりの第九の練習でもあった。
体験会に来た人は10人で、当日の合唱団参加者は約30人。初めに全員で昨年の演奏会のビデオを見た。良い演奏会であったと思って見た団員も、多少忸怩たる思いで見た団員もいたが、新しい人たちにはどう受け止められたか、とにかく現状の合唱の成果を見てもらった。その後は通常練習と同じく体操から始まり、合唱指揮者の一海靖晃さんの指導と桂富佐さんのピアノで発声練習をした。
そして第4楽章の合唱団が歌い始めるところ「世のしきたりが冷たく引き裂いたものが、あなたの不思議な力で再び結び合わされる。あなたのやわらかな翼に抱かれて、全ての人は兄弟となる」をソプラノ、アルト、テノール、ベースに分かれて、団員は久しぶりに、初めての人は、自分のパートと思われるところで一緒に歌った。一海さんがドイツ語の発音と意味を丁寧に優しく指導・説明し、幾度か歌った後、最も有名な「喜びの歌」の場面を歌った。昨年末の演奏会以来だが、一海さんが4~5回繰り返し指導したので、団員にとっては歌う歓びを全身に思い出させるような練習となった。
この日の体験会に参加した10人のうち、実に9人(女声6人、男声3人)が入団した。内3人は以前在籍していた人。6人は新しいチャレンジとなる。入団した前澤聡さん(桔梗が丘・61)は「初めてで難しいと思った。ピアノとギターを弾いてポピュラー音楽を楽しんできた。合唱団にいるNさんとYさんが会社の先輩で、逃げられへんと覚悟した」と入団の動機を笑顔で話した。今まで幾度か、この合唱団で第九を歌ってきた梶原雅子さん(梅が丘・58)は「普段はアカペラコーラスやゴスペルをソプラノで歌ってきた。アリスのバックコーラスもやっていた。声を出さないといけないと思って久しぶりにきたが、今日は面白かった。頑張って続けたい」と話していた。
当合唱団は、12月15日の演奏会に向けて、6月1日から毎週土曜日午後7時から、主として名張市民センターで練習をする。合唱団員の募集は常時受け付けているので、お問い合わせ先は山田さん(090・7045・3383)まで。