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24人の個性あふれる作品展 第1回 伊賀・名張作家展

NPO法人「三重県洋画協会」に所属する伊賀・名張の会員ら24人の作品による「第1回伊賀・名張作家展」が9月20~23日まで、名張市瀬古口ハートアイランドビル2階のギャラリー「空」で開かれた。今回は伊賀・名張の人々に「活動を知ってもらい、併せて会員同士の親睦につながれば」と計画された。
三重県洋画協会は1997年(平成9年)に創設。現在の会員は98人。毎年三重県総合文化センターで洋画協会展を開催している。今回は、伊賀・名張で活動する12人と、今夏亡くなった久保照男さんの作品、県内の同協会理事ら11人、併せて24人が30号までの作品29点を出展した。
何れも個性溢れる熟達した作品ばかりで、風景、静物、抽象等様々な題材で、見ごたえのある作品展となっていた。伊藤龍彦さんはカッティングシートに油彩をし、写真のような光を表現。向井一雄さんの「Lの均衡」はコラージュのようだが、すべて描き分けている抽象が面白い。伊藤宏さんの「はな一代記」は、古い旅行鞄を足元に置いた女性が、風に傾く赤い傘をさして佇んでいる。背景の茫洋とした色の効果もあり、ただならぬ気配が漂っている。作家が会場に不在だったので話を聞けなかったが、物語を知るために、他の絵も追いかけたくなった。
伊賀・名張作家展実行委員会代表の洋画家・冨田儀孝さん(75)は「全国の公募展に出展している会員が多くて、それぞれ自分のスタイルの明確な作品を制作している。三重県洋画協会をこの地域の人々に知ってもらうことと、伊賀・名張の会員同士の親睦にもなればと思っている」と話していた。