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ハイキングルート保全作業 名張市 赤目里山文化保全会

ゴールデンウイークのハイキングに供えて、竜神山登山路の整備が23日、赤目里山文化保全会の宮本篤さんとメンバー2人によって行われた。また、4月から名張市の地域おこし協力隊(エコツーリズム推進員)に着任した二本松誠さんが視察兼補助者として参加した。近鉄赤目口駅や名張市黒田あたりから南を見ると、四国の屋島のように頂上の平らな標高3~400㍍の山がある。頂上に池があり農業に欠かせない重要な山であり、水の神にちなみ竜神山と呼ばれている。
コースのスタートは、赤目町星川の八幡神社境内。杉の植林と雑木が混じっている山で、枯葉でふかふかの道を登る。邪魔になる枝を払い、通路を横断する倒木はチェーンソーで切断し、遊歩道外に運ぶ。傷んだり傾いた案内看板は針金で補強したり、ビス止めをした。
コースは途中から、ゆるい傾斜のナメ滝状の沢沿いになっていて景観が珍しい。ナメ滝と言うのはゆるい岩盤の傾斜を水が流れていて滑りやすいので滑滝と書くが、この沢は、薄い岩盤が重なり階段状にゆるい傾斜が続き、千枚滝と名付けられている。コースの途中で沢を渡渉するが、不思議に滑りにくい。
作業しながら1時間30分ほどで頂上についた。地元の人は七つ池と呼んでいる。しかしいくつかの池を纏めたので、頂上の碑には星川大池とある。碑には由来が書いてあり、寛永元年(1624年)大池拡張工事成る、とあるので、昔から農業用に大切に扱われていたことがしのばれる。現在の形に整備されたのは、県営ため池整備事業として平成16(2004)年1月、3億400万円が投じられた。池の周囲を森が囲んでおり、景観が素晴らしい。記者は幾度か仲間や一人でここにきているが、他の登山者に会ったことが無い。いつも静かで美しい湖だ。この日は天気が良く、新緑がことのほか照り映えていた。少し外れた下山コースには展望台の計画があり、その準備の調査を行ってこの日の作業を終えた。