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「ウクライナに愛と平和を」3人の出身女性が支援訴え

ロシアの侵攻が続くウクライナの人々を支援するイベント「ウクライナから世界へ 愛と平和を」が4月30日、名張市武道交流館いきいき(蔵持町里)で開かれ、ウクライナ出身の女性3人が、手作りのアクセサリーなどを販売し、歌を歌い、ウクライナの状況を話しかけて支援を訴えた。この日は定員70人の予定であったが、約110人もの人が来場した。
この催しは、なばり9条の会主催による「2023ピース9フェスタ」。ウクライナ西部のテルノピリ州出身で鈴鹿市在住の柏谷オーリヤさん(41)、山本ハリナさん(36)、愛知県津島市の増田ユリヤさん(37)の女性3人を招聘して行われた。民族衣装のハリナさんとユリヤさんがギター伴走に合わせてウクライナ民謡3曲を明るく歌い、オーリヤさんの長女の玲奈さん(12)のピアノに合わせて、ウクライナ国家を力強く歌った。
オーリヤさんは「この1年ちょっとの戦争で、どれだけの子ども、女性、老人の命が無くなったか分からない。何故亡くならないといけなかったのか分からない。どうして一人の人間がこんなことができるのか?どうして?どう考えても分からない。何故?どうして?……ばかり」と声を詰まらせた。「私たちにできることは何なのか考え、バッグやアクセサリーを作ってすこしでも笑顔になれれば良いと思って……こんなに多くの人に集まって頂いて嬉しい。ウクライナのことを忘れないでください」と涙と共に訴えた。ハリナさんとユリヤさんの携帯は、現地の警報と連動している。お母さんの耳が遠くなっているので、警報を受信すると、こちらからウクライナに電話をかけ、お母さんに警報を教えているという。
会場では3人が手作りしたアクセサリーや刺繍したバッグなどが販売され、訪れた人々が購入した。収益はウクライナの子どもたちの支援に送るという。
続いて、「ごちゃまぜワイワイ連帯ライブ」が、支援する名張市民らによる和太鼓演奏、オカリナ演奏、三味線合奏、詩の朗読、南京玉すだれなどが続き、ウクライナとの連帯を市民レベルで盛り上げた。