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五月晴れのもと、18歳の成人式

伊賀市で今年3度目の式典
民法改正で成人年齢が引き下げられたのに合わせ、伊賀市で18歳を対象にした成人式が5月4日、市文化会館(西明寺)で開催された。案内状を送付した761人のうち参加した新成人は604人で約80㌫の参加率であった。
振り袖やスーツ姿の新成人に岡本栄伊賀市長は「大人の時間が2年間伸びたと思って欲しい。やりたいことや成りたいものを目指して一生懸命頑張って」と激励した。式典は新成人の実行委員6人が企画・進行。サッカー・ワールドカップカタール大会の日本代表で伊賀市出身の町野修斗選手はビデオメッセージで「2018年、履正社高校からJ1リーグの横浜Fマリノスに加入したが殆ど活躍の場がなく、2019年にはJ3リーグのギラヴァンツ北九州に期限付きレンタルとなったときは、挫折感と悔しい思いをした。しかし2021年にはJ1リーグの湘南ベルマーレに加入し、ワールドカップのメンバーにもなった。皆さんもこれからの人生で苦しい時もあると思うが、目標を目指して頑張って」と励ましの言葉を贈った。
続いて、通販や、契約、保証人等、新成人が陥れられ易いと思われることを「新成人ステップアップクイズ」として会場全体参加で行われた。最後に実行委員会の吉川夕月さんが新成人代表として「感謝の気持ちと、ふるさと伊賀で育った誇り、そして成人としての決意を忘れず、これからの人生を力強く歩んでいく」と誓いの言葉を述べた。
18歳成人式について伊賀市印代の専門学校生は「まだ覚悟が出来ていないし、実感がない。それに中学校区単位の親しみやすい会場にしてほしかった」。緑ケ丘の女子大生は「仕方がないかなぁ。成人になった実感は20歳ぐらいにならないと持てないかも。それにしても今日は振袖は暑いですね」。桐ヶ丘の建築を学ぶ女子大生は「20歳が良いです。でも友達に会えて楽しい」そのお母さんは「親としてもちょっと、とまどっています」等々、釈然としない思いを述べていた。一方、青山町の看護学校生は「成人の自覚をもって、看護師として、患者の気持ちを理解できるように頑張りたい」と前向きな意見もあった。
伊賀市では今年に入って、中学校の学区単位で1月に20歳成人式、3月に19歳成人式、そして全員文化会館に集まって今回の18歳成人式と、合わせて3度の成人式を行った。来年からは18歳成人式に統一する。
式後、岡本市長は「どうして他の市町村は、民法改正の本来の主旨に従って考えないのだろう」と伊賀市の考えに揺らぎはないことを述べた。この日、大分県の国東市でも18歳成人式が行われた。