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伊賀市観光大使就任 OSK 椿りょうさん

OSK日本歌劇団に所属し、最近ではNHKテレビ小説「ブギウギ」にも出演した椿りょうさんが28日、伊賀市観光大使に就任した。「城下町の風情溢れる歴史や文化、人情味あふれる街を全国に発信したい」と抱負を語った。
椿さんは横浜生まれ。両親ともに伊賀市出身で、4歳~小学校低学年まで伊賀市の祖父母のもとで育った。その当時上野城や忍者屋敷、ホテルのプールを訪れ、秋の天神祭りでは鬼行列の鬼に扮して練り歩いた。だが、鬼がとても怖かったという。その後名張市に転居。OSK日本歌劇団に2016年入団。2019年「PRECIOUS STONES」で主演に抜擢された。高身長を活かしたキレのあるダンスが魅力の男役で、観衆を魅了している。同じOSK出身の「ブギの女王」と言われた笠置シズ子さん(1914~85年)をモデルにした「ブギウギ」ではOSK定番の「桜パラソル」のレビューシーンなどに出演した。
この日、岡本栄伊賀市長は、委嘱状と観光大使の名刺200枚を手渡し「今注目されているOSKで存在感を増々発揮しておられる。しっかり伊賀を広報して頂き、早く名刺を使い切って」と要望した。椿さんは「城下町の風情、歴史や文化を誇りに思う。この街の魅力を外国人にも知ってもらうため、世界共通言語の舞台でも表現したい」とにこやかに答えた。
椿さんが主演する「SPECIAL SHOW~TWINKLE~」の公演が23、24日に伊賀市阿保の青山ホールで行われる。「伊賀の皆さんには市を挙げて応援して頂いている。2日間しっかり努めたいのでよろしく」と公演にも意欲を見せていた。
伊賀市の観光大使はこれで7人目だが、椿さん始め6組が活動している。「伊賀忍者特殊軍団阿修羅(忍者集団)」「いが☆グリオ(小学3年生のマスコットキャラクター)」「町野修斗(サッカー選手・日本代表)」「伊賀フットボールクラブくノ一三重(サッカーチーム)」「山本真凜(歌手)」。市観光大使1号の大相撲「千代の国関」は10月に現役引退したので、観光大使を辞退した。