夏休み自由研究 名張をもっと知ろう・三重大附属中生がサイクリングマップ作製

名張の街の魅力をもっと多くの人に知ってもらおうと、三重大附属中２年の久保田悠介さん（名張市春日丘）は市内にある史跡や資料館等を自転車で回る「サイクリングコース」のマップを作成し、名張地区まちづくり協議会・田畑純也会長に発着所の旧細川邸「やなせ宿」（名張市新町）で手渡した。
久保田さんは、夏見廃寺をはじめ、名張には歴史的に貴重な建物や心癒される美しい自然のあるにもかかわらず、それを知らない人が多いことに疑問を抱き、それらの価値や良さを一人でも多くの人に知ってもらい、名張を盛り上げたいとの思いを抱いていた。今年の夏休みに学校から出された自由研究でその思いを形にしたいと、自分の目で見、記録に残すことを思い立ち、行動に移した。市内のどこにどんな建物や遺跡があるかを調べた。そして旧細川邸「やなせ宿」のレンタサイクルで市内を巡り、写真を撮って案内文を作成。自転車での所要時間も書き、２つのコースにまとめて完成させた。
８月28日、久保田さんから受け取った田畑会長は「素晴らしい作品である。若い人の考えや発想を大切にし、名張を多くの人に知ってもらい、また訪れてもらえるようにしたい」と笑顔で応えていた。久保田さんは「学校の自由研究として始めたが、夏見廃寺や藤堂邸など歴史的に貴重なものが名張にはたくさんある。これらをめぐるサイクリングコースは頭も心も体も満足させてくれると思う」と嬉しそうに話していた。
「名張の国指定史跡へ　気軽に挑戦コース」は、藤堂邸→夏見廃寺→蛭子神社をめぐる約２時間コース、「大来皇女と天武天皇　古代ロマンを感じるコース」は、鹿高神社→郷土資料館→夏見廃寺→蛭子神社をめぐる約５時間のコースで、いずれもレンタサイクル利用のやなせ宿発着。