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夏見廃寺を万葉の光で照らしだす「ペットボタルⓇ」プロジェクト
名張市の国史跡・夏見廃寺跡を、今年の12月24日から来年3月24日まで、ライトアップするイベントを、大来皇女(おおくのひめみこ)をしのぶ会(菅井照代代表・68)が計画している。使用する光は、ペットボトル状の透明な入れ物に、太陽光パネルや、LEDランプ、センサーなど電子回路を組み込んだ「ペットボタル」と呼ばれる照明器具。あたりが暗くなると自動的に点灯し、約4時間点灯し続ける。前年度は約100個を試験的に試みた。今年は、史跡の金堂、講堂、掘っ立て柱建物、塔の輪郭を約3500個の光で浮かび上がらせたいという。
大来皇女は初代斎王で、天武天皇の娘。悲劇の皇子と言われる大津の皇子の姉。同廃寺と言われる昌福寺を建立した。大来皇女をしのぶ会は1995年に、同寺跡に万葉歌碑を建立した実行委員会の跡を継ぎ、皇女をしのぶ「あしび忌」を毎年開催、絵本を創って皇女の事績を著し、youtubeで創作ファンタジー番組を作り皇女の人生を伝えてきた。しばらく活動を休んでいたが、本年度岡田文化財団助成金事業の認定を受け、あしびき@ひめあかり実行委員会(菅井照代実行委員長)を立ち上げ、ペットボタルプロジェクトをスタートさせ、2025年の万葉歌碑創設30年記念を目指し企画を進めている。
3500個のペットボタル設置に先立ち、ペットボタルつくりの夏休み講習会を開く。日時は8月11日、12日、20日の3回で、各回午後1時30分~3時。場所は名張市教育センター1階(百合が丘西5)。各回先着30人で、参加費は照明器具代1500円。ペットボタル内にメッセージなどを書き込み保管し、12月のイベント時に設置する予定。
菅井さんは「楽しみながら作り、夏見廃寺のことも知って欲しい。30周年には夏見廃寺を光り輝かせたい」と話している。また実行委員会は、協賛金として1口1500円~20口25000円も募集している。1口につきペットボタル1個を渡す。
お問い合わせ・申し込み先は、名張市教育委員会文化生涯学習室(電話0595・63・7892)まで。