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旧町の夜の散策楽しんで・名張市城下川“今年も映える”竹行灯
名張市中町の城下川沿いで、4月29日~5月7日のゴールデンウイークの夕暮れを、竹行灯の列が美しく彩った。主催は名張市まちづくり協議会。20年ほど前から桜ケ丘区の人々や、幼稚園、保育所、市民センターの安全教室などで竹行灯を作ってきたが、家の中や倉庫で眠っているものを、街づくりに役立てようと昨年の同日から始めた。今回は約60基が城下川沿いに並べられ、川面にも映えて、散策する人々の目を楽しませていた。旧町を歩き回ってみると、あちこちで竹行灯が道沿いに灯されている。城下川の中ほどに、中町商店街へ通じるひやわい(※)がある。そこにも数灯の竹行灯が点灯され、子供たちが灯りに誘われて足を向けていた。榊町区長の福廣勝介さんは「今までに作られた竹行灯は1、000基ほどにもなる。それぞれ家の前で点灯してもらって、あちこちで竹行灯が光る、街を挙げての展開になればさらに嬉しい」と楽しそうに話していた。
今後の予定は、菖蒲の花の開花にもよるが5月末に花筏に合わせて、お盆の迎え火として8月中旬、中秋の名月と街道市に合わせて10月の初旬頃を予定している。昨年から始めた城下川の竹行灯は、晩春から初秋にかけて旧町散策の風情として定着してきたようだ。
※ひやわい=名張を代表する文化景観。人一人が辛うじて通れる民家の間を縫う狭い路地。