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晴れやかに20歳のつどい
成人の日を前に8日、名張市・伊賀市で「二十歳のつどい」が行われた。
名張市では、マツヤマSSKアリーナ(名張市総合体育館)で、「令和5年二十歳のつどい」が行われ、式典と実行委員会が企画した中学校の恩師からのビデオメッセージなどのアトラクションで「20歳」を祝った。民法が改正され昨年4月から成人年齢が18歳に引き下げられたが、名張市では「成人式」を「二十歳のつどい」と名称を変更して、従来通りの20歳を対象として開催された。
主催者として挨拶に立った北川裕之名張市長は、「戦争を目の当たりにし、自らの生活にも影響があった厳しい時代である。しかし、これをマイナスに考えるのではなく、大切なことは多くの事が学べる時と考えてほしい。戦争によって命を奪われていく子どもたち、逃げ惑う高齢者の姿を映像を通してではあるが、見てきた。戦争はどんなことがあろうと、あってはならない、起こしてはならない」と、また「コロナ禍においての人と人とのつながりの大切さを学んでいる」と参加者に訴えると共に「名張のまちは、いつも、これからも皆さんを見守り、応援をしている」と祝いの言葉を贈った。
久しぶりに会ったという北中出身の大学生3人に将来の夢について聞いた。宮島朱音さんは「看護系の学校に通っているが、国家試験に合格して看護師として頑張って行きたい」。玉田千咲稀さんは「今はまだ明確な夢はないが、立派な社会人になるため勉強を続けていきたい」、坂地和奏さんは「自分の行動に責任を持てる人間になりたい」と述べるとともに、3人は口をそろえて「ここまで育ててくれた両親には感謝しかない」と笑顔で話し、会場に向かった。
伊賀市で最後の20歳の成人式
一方、伊賀市でも8日、中学校区単位の9か所に分かれて成人式が開催された。成人となった姿を社会や地域全体で祝う式典とするため分散開催としたという。当市では、成人年齢を18歳に引下げた民法改正に合わせ、今年3月に19歳、5月に18歳の成人式を行い、来年(24年)からは18歳成人式を続けると決めている。
青山中学校区の青山福祉センターには20歳の新成人の案内状送付75人中67人が参加。式は後藤奨馬さん、坂原秀亮さん、林寛大さん、三瀬作斗さんの新成人4人による実行委員が企画・進行した。初めに林さんが代表して「この日を迎え、家族、先生、地域の人々に心から感謝したい。コロナ対策のため最小限の人数で開催することになり、小学校中学校の先生方に出席を望めないので映像でメッセージを頂戴している。参加したみんなが思い出に残るような式にしたい」と挨拶した。
次に伊賀市教育委員の内藤扶基さんが「これから一人の大人として自分の言動に社会的な責任を自覚して、他人の良さを認め、人を愛し、家族を愛し、郷土を愛し、何よりも自分を大切にして、夢と希望をもって歩んでください。これから成人式を始めます」と開会の言葉を述べた。続いて岡本栄伊賀市長と近森正利伊賀市議会議長のビデオメッセージが放映された。岡本市長は「自分だけでなく周りにみんなの幸せにも関心を持ち、社会の活動にも積極的に参加すること。ふるさと伊賀を愛することを忘れないで生きて欲しい」と祝いの言葉を述べた。
行委員の4人は「懐かしい小・中学校の先生に会ってビデオメッセージを収録する作業は楽しかった」18歳成人式については「お酒を飲めないし、なんか中途半端で可哀そうみたい」と印象を語ってくれた。
晴れ着姿の畑中美咲さん(伊賀市阿保)と久保田りんさん(伊賀市桐ヶ丘)に成人になる思いを聞いた。畑中さんは「保育学科の短期大学で、今年の3月卒業する。4月から保育士として大阪で働く。ちょっと不安はあるが、強く生きていきます!」久保田さんは「ペット美容の専門学校に行っている。就職はまだ決まっていないが、頑張ります!」と語ってくれた。
なお、今年の成人式の参加者は、名張市では対象者762人(733)中、491人(513)で64・4㌫(70・0)、伊賀市では対象者775人(784)中、593人(600)で76・5㌫(76・5)となっている。( )内は昨年度実績。