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能登半島地震に緊急消防援助隊
能登半島地震の被災地支援で、県内全ての消防本部で構成する緊急消防援助隊が1月9日出発し、10日から石川県輪島市で活動を開始する。奈良県の大隊と交代し活動を引き継ぎ、家屋倒壊等による行方不明者の捜索や救助、搬送などを行う。
消防組織法に基づき消防庁長官指示による出動で、県内50隊175人が、名神高速土山サービスエリアに終結し、午前4時輪島市に向けて出発。12時同市大型商業施設駐車場に到着し、奈良県大隊と交代する。
名張市消防本部からは10日未明、消火小隊(消防ポンプ車)4人、救急小隊(高規格救急車)3人、後方支援小隊(支援車)2人の3隊9人の職員が出発した。9日の出発式で北川裕之名張市長は「何とか助けたい、助けてあげたい、市民の声を代表して活動して欲しいが、大変厳しい環境が待ち受けている。健康管理に気を付けて無事に活動報告を」と、細矢一宏市議会議長が「余震が幾度も起こっている。みなさんを誇りに思う。自身の体を大切に考えて無事に帰って来て」と夫々激励した。支援隊長を務める名張消防署警備統括室警備指令の田中宏佳さんは「ひとりでも多くの人を助け、隊員もケガが無いよう活動したい」と話した。
伊賀市消防本部からも10日未明、消火隊(南分署ポンプ車)4人、消火隊(島ケ原分署ポンプ車)4人、救急隊(東分署救急車)3人、後方支援隊(材料車)2人、後方支援隊(人員搬送車)2人の5隊15人の職員が出発した。9日に市役所で行われた出発式で、伊賀市隊の隊長で後方支援隊長も兼ねる川合宏典消防司令は「被災地の住民の立場に立ち、全力で活動する」と話した。岡本栄伊賀市長は「激甚な被害のあった所へ行って頂く。現地の気象は雪と聞いている。充分周囲の状況に注意し、しっかり頑張って来て下さい」と励ました。
また、名張からは4日にDMAT(災害派遣医療チーム)が派遣されたが、伊賀市からも10日、上野総合市民病院の医師、看護士、薬剤師、事務員各1人が金沢市に派遣された。