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新たな門出祝う 名張市二十歳のつどい

1月8日の成人の日を前に、名張市では20歳の人々の門出を祝う「二十歳のつどい」が7日開かれ、色鮮やかな振り袖や、スーツ姿の若者が気持ちも新たに式典に臨んだ。
2022年、成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、昨年から「成人式」という名称を「二十歳のつどい」に変更した。会場のadsホール(松崎町)には、対象者712人のうち557人が出席し、出席率は78・2パーセント。因みに前年度より対象者は52人少なかったが、出席者は66人増え、出席率は13・8ポイント上がった。
式に先立ち、石川県能登半島を震源とする地震の犠牲者を悼み、全員で黙祷を捧げた。その後「天正乱れ太鼓保存会」が勇壮な撥さばきで若者たちを祝った。
北川裕之名張市長は主催者を代表し「新しい時代を作って行くのは、あなた方若い世代。今はネット時代、生成AIは皆さんには使いやすい。皆さんは将来に不安を持っているかもしれないが、皆さんのスキルは高い。自信を持って新しい考え方、今までにない新しい働き方などで、新しい世界を作って欲しい。自分を信じ、自分が願う道をしっかり歩んで欲しい」と励ましの言葉をかけた。
続いて二十歳のスピーチが行われ、実行委員の4人が登壇。大学で観光を学ぶ向山さんは「生まれ育った名張・伊賀の魅力を多くの人に知ってもらいたい。自分らしさを忘れず、様々なことに挑戦していく」と話し、看護専門学校で学ぶ宮西さんは「卒業後は名張で就職し、将来は海外で医療ボランティアの活動で社会に恩返しする立派な看護士を目指したい」と語り、市役所に努める甲野さんは「市民の皆様の役に立つよう勉強し、自覚と責任を持って諦めず進んでいくことを誓う」と覚悟を述べ、大学で教育学を学ぶ濱野さんは「一人一人の個性を大切にする教師になり、個が持っている能力を最大限に発揮できる世界を目指したい」と抱負を語った。4人とも家族や多くの人々への感謝のことばを必ず添えていた。
来賓の細矢一宏市議会議長は、午前中にあった消防出初式の制服姿のままで「皆さんの大切な人々の命を守るため、消防団に入って、地域の防災力を高めて欲しい。また26歳になった時、市会議員の選挙がある。力も知恵もインスピレーションもある皆さんに参加を考えて欲しい」と被選挙権の行使を促した。
式の後は、中学時代の恩師のビデオメッセージが上映され、5年前を懐かしんだり、登場する先生によっては騒めいたりしていた。
会場入り口近くにいた参加者に話を聞いた。二十歳のつどいの意味について聞くと、「同級生に会うのは小学校以来で8年ぶりになる。みんなに会えて、自分も頑張ろうという気になる。それに小学校の時の姿が重なって、一瞬子どもに戻るのが面白い。大人のイメージは、やっぱり二十歳」と応えてくれた。