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五穀豊穣 季例大祭 名張市・宇流冨志禰神社

宇流冨志禰神社(中森孝榮宮司・平尾)の春季例大祭が4月21日催行され、大勢の氏子や市民が参拝した。春季例大祭は五穀豊穣や、名張市の産業の発展を祈るもので、多くの家族連れや市民が見守る中、宮司、禰宜、氏子総代らが拝殿に上り、宮司の祝詞奏上の後、舞姫による雅楽奉納があった。朝から雨模様だったが、午前中はほとんど降らないで、神事は滞りなく終える事が出来た。
境内にはテント出店や、子どもを対象にした輪投げ、射的等の縁日、スタンプラリーも用意されていて、子どもたちは元気にはしゃぎ回りながら縁日を楽しんでいた。この日は、積田神社獅子神楽保存会による獅子舞の奉納があり、獅子を相手に舞っている天狗が、舞いを中断して家族連れの前を順に巡り、幼児を抱き上げてギャン泣きさせるなど、大勢の参拝者を楽しませていた。参籠所内の別棟では、老舗結納店による古風で新しい水引アクセの販売やワークショップ、手作りバッグ、自分でデザインするクッキーのワークショップなどがあり、子供連れで賑わった。
この日神社では、名張藤堂家から譲り受け保存されている能面45面(県文化財指定)が公開されていた。神事を終始興味深気に眺めていた、ドイツ人で元銀行員のディーター・ノイロアさん(74)が能面を見学し、宮司から説明を受けていた。今は奥さん(日本人)の実家(桔梗が丘)に来ていると話し、ウクライナへのロシアの理不尽な戦争に心を痛めている宮司と、世界はなぜ平和にならないのか、人類は戦争をやめることは可能かなど、臨時の国際的な話し合いが行われていた。