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オオサンショウウオに興味津々 錦生赤目小で研究発表向け授業

特別天然記念物のオオサンショウウオの調査や保護を進める「日本オオサンショウウオの会」の第20回大会は、来年秋に名張市で開催される。そこで、オオサンショウウオが多く生息する赤目・錦生地域にある錦生赤目小学校(林辰久校長)の現4年生(28人)が、独自の研究発表をすることになり22日、第1回目の授業が行われた。  講師を務める名張市職員で環境省環境カウンセラーの川内彬宏さん(39)による「オオサンショウウオを調べてみよう」の授業が始まった。教室には、2021年8月に市内の河川で捕獲された体長約50㌢(交雑種)のオオサンショウウオの水槽が運び込まれ、児童らはさっそく水槽を囲んで観察を始めた。  「オオサンショウウオは、全国で14種類しかいない特別天然記念物の1つ。特別天然記念物とは滅茶苦茶重要な生き物という意味。そんな生きものが、赤目丈六にも安部田にもいます。これは凄い事です。来年の秋、オオサンショウウオの全国大会が名張で開かれます。この貴重なオオサンショウウオの生息地に住んでいる皆さんに協力してもらいたい、OKですか?」児童らは揃って「はい!」と元気いっぱいに答えた。これから月1回ぐらいの授業で理解を深めることになった。  児童らはサンショウウオについて、知っていること、疑問に思うことを記入し、両生類、夜行性、耳が無いように見える、生きた化石、目が小さい等々、気が付いたことを述べた。川内さんが「眼は2㍉程しかなくて、殆ど明暗が分かる程度」と答えると「それならどうやってエサをつかまえるの?」と質問が飛んできた。「それはこれから勉強しましょう」と川内さんが正面のスクリーンに「オオサンショウウオが危ない大ピンチ」と題し、日本固有種と交雑種の写真を映し出した。何故大ピンチなのか?これは次回の勉強のテーマとなった。  今後は夏休みまでにオオサンショウウオの事を知り、夏休みの夜間に観察会を行い、秋には郷土資料館等で見学会をし、4年生の最後には知った事のまとめを行い、5年生になると全国大会でどんなことをするか決めて、発表の準備にかかる予定。  終わりにアンケート「今日学んだこと」や「知りたいこと、やってみたいこと」を記入した。「今日学んだこと」では、中国種があること、特別天然記念物であること、視力が悪い事等々が記入され「知りたいこと、やってみたいこと」では、触りたい、エサをやってみたい、何度の寒さ迄耐えられるか知りたい、何歳まで生きられるか知りたい等々の意見が出た。  「触ってみたい人!」と言うと、ほとんど全員が手を上げたので出席番号順に、オオサンショウウオの背中を触った。指でチョンと触る子や背中を撫でる子など、接し方は様々。児童らに話を聞いた。野田すみれさん(9)、瀧野七々菜さん(9)、末次朔斗君(10)は「今日初めて見た」「初めて触ったが、ぬるぬるして気持ちが良かった」「手の指が短くて丸くて可愛い」「あたまが丸くて可愛い」「これから勉強する」などそれぞれ元気に応えてくれた。