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桜満開「名張桜まつり」大にぎわい

名張市夏見の名張中央公園で開催の「名張桜まつり」で4月6日、メインイベントが開かれた。暖かい春の日差しに合わせて、周辺の600本のソメイヨシノが満開を迎え、多くの市民や家族連れで賑わった。
マツヤマSSKアリーナ前で名張桜まつり実行協議会の亀井喜久雄会長の挨拶と、北川裕之名張市長による市のブランドロゴTシャツ「なんとかなるなる。なばりです。」の披露でメインイベントがスタート。
アリーナのステージでは、名張市消防団比奈知分団すずらん班のロックバンド「NSS18」による、消防団員募集啓発の元気の良い演奏から始まり、ダンス、名張音頭、よさこいソーランなど12のパフォーマンスが続き、なかには100人を超えるダンスもあるなど、祭りを盛り上げた。よさこい踊りを披露の伊賀市の「ええねん」は60歳以上の3人が孫と一緒に2020年から始めその後、孫が友達に呼び掛け現在は5~65歳の16人。内12人はほぼ小学生以下だそう。楽しそうな子どもたちの踊りに元気をもらって、お婆ちゃんたちもますます頑張っていた。
リーナ前の広場や、桜並木一帯は歩行者天国となり、24の模擬店や21のキッチンカーが出店し、昼頃には長蛇の列ができている店がいくつもあった。
夏見廃寺にも多くの人
普段は殆ど人のいない国史跡夏見廃寺跡と夏見廃寺展示館にも多くの人が訪れた。初代斎王の大来皇女(おおくのひめみこ)が父天智天皇と弟の大津皇子を祀るため、8世紀に建立した昌福寺跡と言われている。その大来皇女と夏見廃寺を、名張市民にもっとアピールしようと「隠(なばり)夏見ひめぼたるプロジェクト」が、桜まつりに合わせたイベント「ひめみこ春まつり」を行った。桜まつりのスタンプラリーのコースでもあるが、プロジェクト独自のクイズも行い、先着200人分の景品も早々に無くなるほどの盛況ぶり。展示館内では、居合わせた文化生涯学習室の山崎雅樹主幹が塼仏(せんぶつ)の解説を始めると、多くの家族連れが熱心に耳を傾けていた。
プロジェクトは昨年末に、ソーラーパネルを内蔵したLEDライト(ペットボタル)約700基を市民や企業の協力で夏見廃寺跡に設置したが、この日も数人がペットボタルを購入して組み立て設置した。ペットボタルにはメッセージを書くようになっている。プロジェクトの名谷快子代表が「がんに罹った人が昨年『生きる』と書いて設置した。不安がいっぱいだったが、夜になって点灯しているのを見ると、不安が無くなり楽しくなった。来年も続けて欲しいとお願いされた」と感謝された話をし、「来年は昌福寺落成(725年)から1300年、発掘から35年の記念の年になる。それを前にしてこの日、こんなにたくさんの人が来てくれて夏見廃寺を知ってくれた。多くの子どもたちが『ひめみこ』(クイズの答え)を知ってくれたことも大きい」と仲間と共に手ごたえを感じていた。  桜まつりは12日まで行われ、それに合わせてペットボタルは12日に撤収し、持ち主に返却される。