春季例大祭に合わせ サンロードで「参道祭り」開催

昨年４月アーケードの撤去が決まり、骨組みだけになった名張市上本町サンロードで、「RE：START!上本町」イベントが開始された。盛況ではあったが１年後の今、RE：START!には至っていない。「サンロード」のネーミングの元は「参道」でもあるので、宇流冨志禰神社春季例大祭に合わせ「参道祭り～サンロードＦＥＳ～」を21日開催。サンロード復活の気運を忘れることなく盛り上げるため、再び有志が立ち上がった。
キッチンカーや、フードやマルシェのテント約40店が道路や広場に並び、終日多くの家族連れなどで賑わった。昨年好評であったスマートフォンでＱＲコードを読み込み、空にかざせばアーケードが表れるＡＲによるサービスは、午前中は不調であったが午後は回復し、懐かしいアーケード風景に思わず声を上げていた。
家族４人で来た安本貴代さん（38・鴻之台）は「初めに神社で獅子舞を見てこちらに回ったが、神様にお参りして縁日に来る感じが、ちょっとワクワクした。子どもたちに町に住む気持ちを味わわせるために、時々こんな祭りをやって欲しい」と語った。
近くの柳原町から来た86歳の女性は「本当に人がいなくなって寂しい町になった。昔は大勢の子供たちで、この辺りは何時もワーワーと声が響いて賑やかだった。たまにこのような祭りに合わせた催しがあると嬉しい気分になる」と昔を思い出していた。