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花まつり・名張市旧町を稚児たちが練り歩く

名張市仏教会(西方寺住職・稲垣大宣会長)は5月5日、「お釈迦さま降誕法要稚児練り供養」を催した。子どもたちの健やかな成長を願い、仏縁を結ぶ良い機会として参加を募っていた。練り供養のコースは、名張市元町の宗泰寺で稚児衣装に着がえて出発し、元町通りを通って大鳥居から榊町通りに入り、途中北に曲がって大道建設前からローソン松崎町店横を通過し、名張養護学園前から東に曲がり、目的地は朝日町の観音寺。
参加したのはきらびやかな衣装を着た2~7歳の子どもたち30人。安全の意味もかねて先ぶれを極楽寺の住職のホラ貝が終始先導し、仏教会所属寺社の住職らが、常に前後左右を確認していた。練り行列の最後尾を、象に乗った小さな釈迦像(誕生仏)が進んでいた。稚児たちが祭りの山車のように、象さんを引っ張っているのだ。実際は大人たちが押している。この像に乗った誕生仏は昭和56(1981)年4月8日の花まつりの日に名張市仏教会に寄贈され、この日から稚児練り供養が始まったという。以来2019年迄38年間続いてきたが、以降はコロナ禍のため中止となっていた。子どもたちもみんな頑張って観音寺に着いた。法要の声の響く中、子供たち一人ひとりが順番に小さな釈迦像に甘茶をかけ、神妙に手を合わせていた。
「ようやく練り供養を復活することができた。30人の稚児さんも参加してお釈迦さんに報いることができた。ありがたいことです」と稲垣会長が挨拶した。
カナダから来た姉妹も
孫2人が参加した南町の中野楊子さんは「2人は、小学校1年と2年です。娘がカナダに嫁いでいて、自分が子どもの頃稚児になった経験があるので、娘2人にも日本文化に触れさせる良い機会だと稚児練り供養に参加させるべく、自分はカナダに留まり娘たちだけを日本に送り込んできた」と言う。姉のゑレナちゃんと妹のネヴェ菜ちゃんは緊張しながらも笑顔で参加していた。