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高校生たちは考えている 上野高校でポスターセッション

三重県立上野高校で16日、伊賀の課題や今後について学習したことをポスターにまとめ、生徒が互いにセッション(質疑応答)するポスターセッションが行われた。同校で7年目となる取り組みで、同校1年普通科239人が約50チームに分かれ、実際に地域に出向き、話を聞いたり調べたりしたものを発表し、それを聞いた生徒は疑問に思う点について質問をする。発表者も質問者も大変熱のこもったセションが行われた。
1チーム4~6人ほどのメンバーが話し合い、「忍者/寺・神社/伝統産業」「祭り/自然・環境」「食文化・名店」「観光・上野城」「交通/土地利用/介護・福祉/ふるさと納税/防災」「水/その他」のカテゴリーの中からテーマを決定。
「ぶどうを食べよう」(食文化)の全員が伊賀市出身の6人の女子生徒は、初めて青蓮寺(名張市)のぶどう園での「ぶどう狩り」で食べ放題のぶどうを食べながら、お店の人に「自慢は?」「自然が豊か」「美味しくするには?」「いっぱいの愛情」と聞いたことを発表し、「もっとたくさんの人が青蓮寺のぶどうを食べてほしい」とPRしていた。ちなみに「どれぐらい食べれたか?」の質問に、「2房で十分お腹がいっぱいに。とてもおいしかった」と笑顔で答えていた。また、「伊賀の伝統産業と歴史」(伝統産業)をテーマにした男子生徒4人は「伊賀焼」について、生まれた経緯や将来性について仮説を立てて検証する研究を行った。その中で特に4人が心に残っていることとして、地元の陶芸家であり芸術家である谷本景さんの話であったという。「時代は常に動いている。伝統も常に変わり続けていかないといけない」の言葉に、「広く偏りのない物事を知って、それぞれが人生の中で夢中になれるものを見つけたいとの思いを抱いた」と感想を述べ、新しいものに常に挑戦し続ける谷本さんに大きな刺激を受けたという。
多くのチームが地域の方々の協力を得て、地域課題について探究活動を行った取り組み。体育館のあちらこちらで生徒たちの元気な笑顔が見られた。