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日韓学生絵画展·ユネスコフェス開催

「なばりのたからもの」認定表彰も
名張ユネスコ協会(耕野一仁会長)は11月11~13日、名張市総合福祉センターふれあいで「日韓学生絵画展」を催し、名張市内の小中学生と韓国の小中学生が描いた絵画80点を展示した。13日には、ユネスコについて説明する「子どもユネスコ教室」、「なばりのたからもの」認定式と、絵画を出展した児童生徒への表彰、また児童生徒によるアトラクションも披露された。
「なばりのたからもの功労者」認定式には陶芸家の角谷英明さんと、日本民謡の谷本善聖さんの2人に認定証が手渡され、功績が讃えられた。  角谷英明さんは、昭和20(1945)年生まれの77歳。京都市立芸術大学専攻科にて近藤悠三、清水久兵衛氏に師事。九州産業大学の助手時代に伊万里焼の文右衛門窯、一位窯の青白磁を研究。昭和57(1982)年名張市黒田に「名張窯」を築窯し独立。名張の野山に咲く草花をモチーフにした作品創りに力を注いできた。翌昭和58(1983)年、第30回日本伝統工芸展に入選。以来15回入選し現在は無鑑査で出展。東海伝統工芸展最高賞(日本工芸会賞)受賞、平成24(2012)年第12回三重県文化功労賞など数多くの賞を受賞。国津の「あららぎ工房」で毎月陶芸教室を開催し、青白磁の制作を通して陶芸文化の振興に力を注いでいる。
伊賀・名張の陶芸と言えば「伊賀焼」が代表されるが、中国の六朝時代から歴史を持つ「青白磁」に力を注いでいる角谷さんは「九州で伊万里焼の青白磁に出会い、すい込まれそうな美しさに、自分も作ってみたいと思って始めた。それが自分の感性に合っていた。そして気が付けば10年、20年、30年……」と振り返る。名張文化協会の副会長を20年以上努めている。受賞の挨拶では、会場の小中学生に向かって「自分は好きなことをしてきて結果的にこの賞をいただいた。皆さんも名張の、世界のたからものになるように、ダンスでも絵画でも、スポーツでも、自分の好きなことをしてください。それが一番大切です」と語り掛けていた。
谷本善聖さんは、昭和23(1948)年生まれの73歳。昭和62(1987)年「日本民謡和泉会」設立。青年期(29歳)胃の全摘手術を受け、術後の体力づくりのため日本民謡を始めたという。昭和57(1982)年より梅若流梅若朝乙氏に師事。2年後師範資格を取得。昭和62(1987)年独立した。今年第21回三重県民文化功労賞受賞。県内外のイベントでの公演を始め、市民センターや小学校で、日本の伝統文化の民謡を通じて「和文化」のルーツや礼儀作法についても指導している。これらの活動が高く評価され、三重県民謡連合会会長、名張文化協会副会長、名張芸能文化振興会事務局長等数々の重責を担っている。
この日、adsホールで自らの第36回日本民謡和泉会公演「和と伝」を開催中に、時間を割いて列席し、「29歳の時胃がんになり胃を全摘し、65㌔の体重が33㌔になった。民謡で声を出すことで体力が回復した。ずーっと継続することで、この賞をもらうことになった。90歳、100歳まで頑張りたいと」と受賞の喜びを語った。