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卒寿記念「杉本禮子個展」

杉本禮子さん(90・名張市桜ケ丘)が、4月14日~16日まで名張市元町のイオン名張店3階リバーナホールで「卒寿記念杉本禮子個展」を開いた。杉本さんは女子美術大学を卒業し、伊賀、名張、室生、宇陀の高等学校で美術の講師を続けながら、創作に励んできた。関連する美術団体の仲間や、教えを受けた人など、大勢の鑑賞者で連日賑わった。
はがきサイズから100号の大作まで、約30年間の作品のうち37点の油彩画が会場に展開された。杉本さんに絵と一緒に写真を撮らせて欲しいとお願いすると「捕ったよー」という50号の絵の前に案内された。5歳位のお孫さんが捕った緑色の甲虫を指に挟んで見せ、傍に愛犬がいる微笑ましい作品。お孫さんと一緒に並んだ写真を撮らせてもらった。そのお孫さんは今年30歳になるという。
「秋日」という100号の大作は、枯草や枯葉一面の中にザクロが3個。入念に繊細に、こつこつ仕上げられている。体力と長い集中が要る作品だ。いつ頃の作品か尋ねると5年ほど前とのこと。85歳でこのパワー!圧倒された。
会場には日頃から親交のある、YMクラブや名張美術作家協会の人々が応援に来ていて、美術作家協会員の稲森三明さんは「僕らの方がパワーを貰っている。元気に描き続けて欲しいし、教えて欲しい。まだまだ、これからだ」と話していた。