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田んぼの生きもの調査 薦原小学校

名張市立薦原小学校で6月22日、JA伊賀ふるさと、JA全農みえの協力のもと「田んぼの生きもの調査」が行われた。授業を受けたのは5年生21人。朝から雨模様のため、この日は外に出ない座学で、地産地消と生きもの調査に関する勉強。講師はJA伊賀ふるさとの森田周平さん。
「朝からお米のご飯を食べてきた人は?」と森田さんが訪ねると6人ほどが手を挙げた。児童らは5月に田植えを経験しているので、その田んぼから採ってきた生育中の稲を手に、「全てはこのタネモミから始まった」から、稲の分げつの解説をした。タネモミ6粒が1、500粒に増え、お茶碗1杯分になる。「みえの農業探検隊」の映像で地産地消の解説が始まり、名張に居ても世界中で採れるものが手に入るが、運ぶのにエネルギーも油も使う。だから地産地消は、環境にやさしい。三重県は南北に長いので色々な種類の食べ物が手に入る、地産地消は新鮮で美味しいものが味わえる、一石二鳥だと学習。
続いてビニールハウスでお米の苗造りに始まる、春から秋の収穫に至る田んぼのスケジュールの解説。森田さんが「田んぼの生き物のつながり」の図を示しながら命の循環を話し、田んぼには5、668種類の生き物がいますと話す頃、雨が止んだ気配。「田んぼに行きたい!!」と子どもたちからの熱いラブコールがあがった。
担任の井岡あずさ先生が、約束ごとを児童らに確認して、歩いて6~7分ほどの田んぼに向かった。5月10日の田植えで児童がつくった「2023」の数字と薦小の校章などの田んぼアートが、まだ判別できた。水路に並んで、すくい網を流れに入れると、小エビが入っていた。田んぼに入れると、緑色の小さなカエルが網に乗っていた。タガメ(タイコウチか?)や、ヤゴを見せてくれる児童もいた。みんな生き生きとして生き物探しをしていた。
「地域の人に支えられているので、地域を愛する子に育って欲しい。自分で考える力をつけてくれたら」と子供たちを眺めながら、中矢校長が話していた。