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白衣の天使めざして 看護専門学校オープンキャンパス

過去3年間の新型コロナ対策に追われ続けた日本では、医療従事者の献身に大きな注目があった。高齢化や医療・福祉の進歩発展で、医療従事者の重要性は益々深まっていく。若者が医療従事者を目指すのは大切なことであり、名張市立看護専門学校で5月14日行われたオープンキャンパスには、看護師を目指す男子2人、女子10人と、ほぼ同数の父兄が参加した。
始めに松井妙実校長が挨拶し「看護師という仕事は、病院だけでなく、訪問看護施設、保育所、まちの保健室、老人施設などさまざまなところに広がっている。看護師の資格は、4年間の看護大学で学ぶのも、3年間の看護専門学校で学ぶのも、得る資格は同じものであり、1年早く看護師の資格を得ることができるが、4年間分を3年間で学ばなければならず、かなりの量の勉強をしなくてはいけない。そこで当校が望む学生像は次の3つ。1つ目は目的意識を持つこと。看護師になりたいぞ!と強い思いを持つこと。2つ目は、人間関係がつくれること。挨拶をはじめとして、人と人の関係性がつくれない人は看護師になるのは難しい。3つ目は、主体性をもって学べる人。自ら学ぼうとする人。看護専門学校は専門職者を養成するので、これを3年間続けて努力を重ねて欲しい」と鼓舞激励した。
続いて学校紹介があり、入試情報、教育課程や卒業後の資格・進路、学費など、当校の概要についての説明があった。看護師国家資格試験については、過去10年間100㌫の合格率であること、昨年度は107件4、000人の求人件数があったことなどが紹介された。
その後場所を実習室に移し看護体験、校内案内になり、採血経験、聴診器体験、心肺蘇生体験、血圧測定体験が行われた。指導は、1・2年生の有志たち。採血体験は、腕だけのマネキンがあり、実際に静脈の位置を探り、血管を選択し、鉛筆を持つように注射器をもって近づき、そっと差し込み、血を吸いだす。失敗すると赤い血が出てくるが、この日は誰も失敗しなかった。血圧測定体験では、上手く場所を抑えないと、患者の心音が聞こえない。心肺蘇生は1分間に120回胸骨圧迫をすることが、いかに大変なことか、参加者が汗をかき、息を切らせている様子でも分かった。
採血体験を終えた四日市から来た高校3年の男子生徒は「父親が臨床工学士で、自分も医療関係の仕事に就きたいと思った」と学校訪問の動機を話してくれた。津から来た26歳の女性は「現在介護士をしているが、医療の分野を学び、仕事の幅を広げたくて看護師を目指すことにした」と人生のキャリアアップを話していた。伊賀市の高校3年の女生徒は「高校1年の時に祖母が入院し、初めての入院で不安がいっぱいの祖母に寄り添い、目線に合わせて話をしてくれ安心させてくれた。そんな看護師に自分もなりたいと思った」と看護師への憧れを語っていた。
当校のオープンキャンパスにくる人たちは、目的意識が明確なのに感心した。オープンキャンパスはこの後、教科書展示を見て、車いす体験で終了した。