1. HOME
  2. 今週のトピックス
  3. 「患者に寄り添える看護師に」名張市立看護専門学校で卒業式

Topics

トピックス

「患者に寄り添える看護師に」名張市立看護専門学校で卒業式

名張市立看護専門学校(百合が丘西5)で第26回卒業式が3日行われ、16人(女14人・男2人)が3年間通った学び舎を飛び立った。新型コロナ感染拡大防止のため、保護者にはオンラインで配信し、在校生も2年生のみの出席で、1年生はズーム出席となった。
松井妙実校長(62)は、卒業生一人一人に卒業証書を授与し「2020年からコロナがまん延し、その中での3年間は大変だったと思う。これからは常に感謝の気持ちを忘れず、相手の立場になって物事を考え、社会の変化に柔軟に対応する人として、自信を持って巣立って欲しい」と式辞を述べた。
亀井克利名張市長は、名張市立病院の看護師が、コロナと社会と家庭の狭間で苦しむ手紙を読んで、医療従事者となる卒業生を励まし「看護の仕事は国民の命と身体を守る仕事であり、チーム仕事でもある。柔軟に溶け込んで力を尽くして頑張って欲しい」とはなむけの言葉を述べた。  在校生代表の送辞に続き、卒業生を代表して平崎菜摘さん(21)が「コロナのまん延で授業がリモートになったり大変だった。厳しい制限の中で実習を受け入れて頂いた事に感謝する。末期がんの患者さんの苦痛と孤独に向き合った時に葛藤を感じたが、患者さんから救いも貰った。患者さんやご家庭が望む生き方ができるように、寄り添える看護師になりたいと強く思う」と答辞を述べた。平崎さんは名張市立病院に就職予定とのこと。
卒業生たちは、名張市立病院に8人、市内の医療機関に1人、県内の医療機関に4人、県外の医療機関に3人がそれぞれ進む予定。国家試験の結果発表を25日に控えている。