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最初で最後19歳の成人式

伊賀市で3月19日、19歳の成人式が催された。民法改正により成人年齢が18歳に引き下げられたこと(2022年4月施行)により、伊賀市は従来通りの20歳成人式を1月に行い、5月に18歳成人式を行う。来年(2023年)度以降は18歳成人式に統一するため、19歳成人式は最初で最後のセレモニーとなった。中学校区に分けた9か所の会場で開かれた成人式の参加者は635人。対象者は754人なので、参加率は84・22㌫と高かった。会場の一つ青山中学校区の青山福祉センターには、振り袖姿などの新成人58人が参加した。案内状送付は66人であったが、転出者が8人いたので、実質出席率は100㌫となった。大学で看護学部に通う高山渚さん(桐ヶ丘)と友人に、19歳成人式について聞くと「成人式はずーっと20歳と思っていたので、ちょっと気持ちが付いていかない気がする」と少し戸惑った様子だった。式では伊賀市教育委員の内藤扶基さんが「戦争や自然災害など不安な時代であるが、そのなかで新しい時代を迎える力は皆さんの中にある。いのちを大切に、未来に向けて力強く」と開会の言葉を述べ、岡本栄伊賀市長はビデオメッセージで「この3年間はコロナ禍で、久しぶりに仲間と会って、当然と思っていた人と人の繋がりを改めて感じたことと思う。それぞれが社会の一員として力強く生きていかれるよう、周囲の人の幸せにも気を配り、成人として活躍されるよう祈る」と祝いの言葉を語った。
式の後半は、青山小学校、中学校の恩師のビデオメッセージが流れ、人気のあった先生が登場すると、思い出してクスクスとどよめいたりしていた。「この4年間、戦争や疫病で世界は変わった。厳しい時代になるが、自分を信じて、お互いを信じて乗り越えよう」の言葉が耳に残った。最後は表に出て、記念撮影の後、春の青空に向かって全員で七色の風船を飛ばして、清々しい成人式はお開きとなった。