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第22回写団なばり写真展 「連作・組写真」を展示
名張市の写真愛好家グループ「写団なばり」(松田賢治代表)の第22回写真展が7月15~17日、同市元町のイオン名張店3階リバーナホールで開催された。
写団なばりは1999年11月結成。単写真では表現できない、ストーリーの表現、時間の経過による変化の表現、画像を組み合わせる構成の妙などを目指しながら、個々の個性と写真力のアップに努めてきた。
今回は60代~80代のメンバー11人の半切・A3ノビ写真で、1人4点、延べ44作品を展示した。作品は、モノクロームが飽きない味を出している「宿場の情景」。スローシャッターで水に浮かぶ落ち葉の動きを追いかけ、深まる晩秋が感じられる「晩秋の渓谷」。吉野和紙の職人の仕事ぶりと、ぴんと張った和紙の美しさに息を呑む「伝承技息づく」。2000年前の大賀ハスの雅な美しさに魅せられた「魅せる」。京都街中の観光客をスナップで切り取り、タイミングの妙に感服の「ぶらり京都」。新潟の早朝の棚田で雲海のような霧の動きを組み写真に、微妙な色合いの変化が大自然を感じる「目覚めの里」。鉄鍬職人の仕事ぶり、激しい火花、しわの刻み込まれた職人の横顔で完結「生涯鍛冶師」。夥しい桜の落花に集中し、テーマが面白い「落花有情」。屋外の陶芸群を映したものだが、場面の切り取りが面白く、現代と19世紀と古代ローマが同時に現れた時間感覚が不思議な組写真「陶芸空間」。関宿の道の駅に巣を作っていた、燕の親子の1分間ほどの出来事。絶妙のシャッターチャンスの「ファミリー」。年末の商店街のスナップ写真で、生活感が感じられる「年の瀬」等々、いずれの作品も印象深く、楽しく心に触れるもので、時間が過ぎるのを忘れるほどであった。
次回は10月24~11月23日、場所はやなせ宿で写団なばり「名張の四季を撮る」写真展の予定。