「令和の学校」ってどんな学校 No22 伊賀市立神戸小学校
夢に向かって歩み続ける神戸小の子
2学期が始まり、職員会議等があるのではと思いながら、神戸小学校に寄せていただいた。 校長室に案内していただく際に職員室を覗くと、会議でなく先生方が忙しくされている。ある先生の机の所に集まり、何か話を……。パソコンを使ったオンライン授業の準備である。給食なしで帰った子どもたちのタブレットとうまく接続ができるか、画面に映っているかなどの確認である。今は会議をしないで、先生方が教え合いをしながら、午後の子どもたちの授業の準備をしている。今までにはなかった2学期の幕開けである。林康子校長に尋ねてみる。
オンライン授業はどうか。
子どもたちはタブレットを持ち帰っている。午後の授業をオンラインで行い、子どもたちの学びを保障していきたい。通信環境の整っていない家庭には、市教委がwi-fiの貸し出し等配慮をしていただいている。教職員も初めての事ではあるが、パソコンやタブレットを使って授業ができるように教え合いもしながら練習をしている。今のところ子どもたちとオンライン授業ができるよう、ほぼ準備ができているので、心配はしていない。職員室と教室とでオンラインの実験をしている時、「聞こえるか」との先生の楽しそうな声が校長室にも届いてくる。画面越しに子どもたちの笑顔が見れる。先生方がワクワクすると言っているが、充実した楽しいオンライン授業にしていきたい。
今年、神戸小学校に校長として赴任されたが。
この4月、神戸小に赴任して、まず取り組んだのが、「教育目標」を見直すことであった。もちろん今までの教育目標は素晴らしかったが、分かりやすく、覚えられるもの、親しみのある言葉で表すものがいいと考えた。そこで、子どもたちがいつも歌っている大好きな校歌に含まれる言葉から、との思いで表すことにした。「元気に、仲良く学び、夢に向かって歩み続ける神戸小の子」という教育目標は、145年の歴史と伝統ある神戸小の卒業生にとって、親しみあるものだと思う。2年後に上野南部地区小学校再編により、幕を閉じる本校の最後の教育目標になると思い、覚悟を決め、今年新たなものに変更した。神戸小の子どもたちがこれからも夢を持ち、その実現に向かって歩み続けてくれることを信じている。 また、「神戸小だより」も発行しているが、行事や子どもの活動の様子を紹介することだけでなく、行事や活動の意味や目的を保護者に伝え、価値観を共有できるように心がけている。
神戸小のこどもたちは。
人懐っこい子どもたちばかりである。朝登校してくる時、運動場で迎える私に遠くから手を振り、「校長先生、おはようございます」と大きな声で言ってくれる。また、上級生が下級生の面倒をよく見てくれるのは、とても嬉しい。サッカーやバスケットなど、5人の1年生に、5・6年生が教えている。スポーツテストの見本や測定なども上級生が積極的に行ってくれる。微笑ましいし、上級生自身の学びにもなっており、素晴らしいと思う。縦割り活動が本校の伝統でもある……
続きは9月11日号の伊和新聞に掲載しています。
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