1. HOME
  2. 伊和新聞
  3. 「令和の学校」ってどんな学校 No26 伊賀市立上野北小学校

「令和の学校」ってどんな学校 No26 伊賀市立上野北小学校

なかよく かしこく げんきよく 北小っ子
真新しく堂々とした校舎。校門脇で花の手入れをされていた先生に駐車場を案内していただく。車を停め、玄関で非接触型の体温計、手指のアルコール消毒を済ませると、木のかおりが私の体を包む。廊下の向こうでは、校長先生かと思われる人が、入り口で立っておられる。「校長の中矢です」大きな声で、名前を告げ、深々と頭を下げられる。そして、校長室に案内していただく。椅子を引いて「どうぞ、こちらにおかけください」。丁寧で配慮に溢れた中矢英二校長の所作に感銘を受けた。これからの話が楽しみになった。

素晴らしい校舎ですね。
昨年4月、新居小学校と長田小学校が統合され、新居小学校跡にこの校舎ができた。実は先日「緊急事態宣言」も解除されたので、新居地区にある高倉神社を散策した。そして、この土日があまりにも素晴らしい秋晴れだったので、高旗山にも登ってきた。昔、米相場を手旗でやり取りしたのがこの高旗山。今は新居地区の方が美しく手入れをされている。新居地区や長田地区だけでなく、伊賀の町が一望できる所である。私自身、ぶらぶら散歩をするのが好きなので、今までもいろいろなところを歩いている。今年本校に赴任になったので、1学期には長田地区にある「ふるさと芭蕉の森」へ行った。史跡説明を読み、ここが「天正伊賀の乱」の舞台となった「比自山城」跡であったことを初めて知った。場所こそ違え、「兵どもが夢のあと」に相応しい場所。園内の数か所に「古池や 蛙とびこむ 水の音」など、芭蕉の句碑がある歴史と自然の宝庫。新居にも長田にも素晴らしい所がたくさんあることを知り、またそれを「学校だより特別号」として発刊するのを楽しみにしている。地域の方から「特別号、読んだよ」と言っていただき嬉しかった。子どもたちも、この校舎、自分たちの生まれ育った場所を大切に、また誇りに思って生活してくれれば、と思っている。これからも、校区内のいろいろな場所へぶらりと行って、見つけた素敵な場所、出会った素敵な人のことを皆さんに紹介したいと思っている。

今までどんな学校で勤務したか。
講師経験を経て、新採用は依那古小、次に三田小(現三訪小)、どちらも7年間お世話になった。次に府中小に5年、友生小で7年勤務した。その後教頭として久米小、以前勤めていた三訪小、上野東小。今年4月に本校に校長として赴任させていただいた。どの学校でも多くの人にお世話になり、いろいろなことを学ばせていただいた。今は伊賀市内の学校のそれぞれの良さを本校教育に活かしていきたいと考えている。

コロナ禍の影響は。
やはり学校行事ができなかったことかな。授業参観も密になってしまうので今年は中止した。運動会は保護者の理解を得て、低中高と分け、また参観の保護者も時間制限等をしたり、形を変えたりして何とか実施できた。修学旅行は今週行く予定であるが、感染対策を万全にし、子どもたちにとって楽しく思い出に残るものになるようにしたい。
昨年のことになるが、前任の校長の話では、統合して本来であれば、それぞれの学校の特長を取り入れ、学校をスタートする予定の4月、5月に、また子どもたち同士の仲間づくりをする時に全国一斉の学校休業となり、大変苦労されたと聞いた。でも校長をはじめ先生方の努力や保護者の協力、地域の支援などのお陰で、今はうまくいっている。

子どもたちの様子は。
全体的に少しシャイな面がある。自分の考えや思いを人前ではっきりいうことが苦手な子どもがいるので、その克服のため、コロナが落ち着いてきたら、集会をして発表をするなど子どもたちにいろいろな活躍の場が与えられたらと思っている。また、大変人懐っこい面もあるのが本校の児童。毎日下校時に校長室に挨拶に来る子どももいる……

続きは10月9日号の伊和新聞に掲載しています。
※ご購読は名張市上八町1482 伊和新聞社 電話63-2355まで。定価月760円(郵送地区別途)、一部200円。

伊和新聞

伊和新聞一覧