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「令和の学校」ってどんな学校 No30 伊賀市立久米小学校

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時代の流れと同じように学校は絶えず動いている。その動きをしっかり見て判断して経営を行っているのが校長。色々なことが起こり、それに対応しなければならない。そんな多忙な校長に取材のための時間をいただくのは常々申し訳なく思っている。久米小学校の姫野武校長に取材をしている時、小生に急用ができ途中で帰社しなければならなくなった。取材途中であったため、後日再度取材のお願いをすることになったが、姫野校長は、快く引き受けて下さった。その心遣いにお詫びとともに、多忙な中時間を作っていただいたことに感謝する。

教員は伊賀市内だけか。
教員としてのスタートは、兵庫県の淡路島の釜口小学校。3年間勤務した。その後、三重県に移り、博要小学校に6年、阿保小学校に4年、青山小学校に6年勤務した。ちょうど青山地区の小学校再編・統合の時期であった。若かった頃であり、その時出会った先生や保護者、また多くの地域の方々に、色々なことを教えていただき、お世話になった。感謝である。その後、上野東小学校に籍をおいて、伊賀市教育支援センター・ふれあい教室で勤務することになった。

教育支援センター・ふれあい教室とは。
学校に行きにくい子ども、いわゆる不登校の児童生徒が、学校へ復帰できるように支援する所。実は阿保小学校に4年勤務していたと言ったが、その内の2年間は兵庫教育大学大学院で勉強させてもらっていた。そこでは心理学を中心に勉強をしていたが、子どもの心に寄り添い、理解し、子どもが困っていることや悩んでいることなどの解決の手助けをする、いわゆるカウンセリングの勉強をしていた。学び直しということになるが、目的意識の差なのか、正直言って大学生のころより真剣に、一生懸命学んだと思う。それがあって、ふれあい教室では、子どもたちの話を聞き、保護者の思いを聞き、一人一人にあった学校への復帰の道を探った。学校と家庭の間を取り持つ存在かな。一言で不登校というがその原因や理由は子どもたちそれぞれ違う。また、教師であって教師でない。どこかの「おっちゃん」的な存在である。中学生の場合は、やはり進路のことが中心となることが多い。子どもや保護者の話を聞きながら、進路について考える。しかし、その子どもにとって最終的に進路相談・進路決定する相談相手は、やはり中学校の担任の先生であるべき。このことを常に頭におきながら、そして子どもに対してカウンセリングマインドを持ちながら接することを大切にしてきた。人との関係で心を病んだ子が回復するのは、やはり人との関係の中で。

中学校にも勤務されたが。
5年間のふれあい教室勤務の後、伊賀市教育員会の指導主事として4年。学校現場にいる時には分からなかった教育委員会の果たす役割、行政の仕事や責任などがよく分かった。学校と教育員会の連携の必要性など、実際に勤務して納得できるところがあった。そして、一昨年、昨年と崇広中学校に教頭として勤務することになった。中学校勤務は全く初めてで当初は正直いって少し戸惑った。しかし、校長先生などから色々なことを教えていただきながら勤務し、小学校とは違った中学校の先生の仕事の大変さも知ることができた。特に進路指導などは、入学後の早い時期から生徒に意識付けをし、進路のことを考えさせる。こうしたことは小学校においても必要なことではないかと思う。そうした意味から小・中連携の大切さ、必要性は感じる。私はこうして中学校を経験させていただいたお陰で、このことに気づかせてもらった。制度的になかなか難しい面もあるとは思うが、できればどの先生も、いつかの時期に小中両方の学校を経験したらいい。そのことにより、小中一貫教育が実のあるものになると思う。

久米小学校の校長として。
今年の4月に本校の校長を拝命することになったが、本校の児童は崇広中学校に進学してくるので、少しは児童の様子や校区の事は知っていたつもりである。時々6年生の教室に行って、「将来何になりたいのか。といったことを考えておくことも大切」と言った話もする。

保護者や地域の方々の支援は。
この地域は特に子どもを大切にするところだと思う。見守り活動や学校行事等の手伝いなど、本当に助かるし、ありがたい。運動会の時などは、ご覧のとおり本校の前の道路は狭いし、駐車場はない。近所の方にご迷惑をかけてはいけないとの思いで、保護者や地域の方が車の誘導など迷惑駐車にならないようにしていただいている。ただ、残念なのは協力を申し出ていただいているのに、コロナ禍で行事などができないことである……

続きは11月6日号の伊和新聞に掲載しています。
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