「令和の学校」ってどんな学校 No39 宇陀市立室生小学校
国道165号線室生寺口を東に入ると、2つの校舎が並んで見える。東側にある芝生の運動場があるのが、室生小学校。(西側は室生中学校)旧室生村内にあった6小学校が2002年(平成14)に、室生東小学校と室生西小学校に。2006年(平成18)宇陀市誕生で室生村立から宇陀市立に。2016年(平成28)室生西小学校の校舎を改修し、両校統合の児童が学ぶ宇陀市立室生小学校が誕生した。以前、室生中学校で勤務をしていたことのある加藤詠一校長に話を聞く。
中学校と小学校の両方で勤務されているが。
中学校の教師は、義務教育を終え、高校に進学するという、いわゆる出口のことが分かり指導をしている。小学校は保育所や幼稚園から入学してくる義務教育の入り口の指導が大切だと考える。この両方を経験することにより、児童生徒の成長や進歩が分り、指導に一貫性ができてくる。本校では、中学校と管理職レベルでの情報共有や相互理解を進めているが、今後は教職員が互いの学校のことを理解し、カリキュラム(教育課程)など、子どもたちの学習内容・学習活動について連携していきたいと考えている。今は、6年生が中学校で部活動を体験する「中学校部活動体験」に年間4回程度参加させていただいたり、中学校の体育大会の応援合戦など、本校の児童が練習や演技が始まると校舎や運動場から真剣に見せてもらったりしている。子どもたちの9年間の学びをより質の高いものにするためには、何よりも、人と人とのつながり、小中の教師同士、児童と生徒の子ども同士、保護者・地域の人とのつながり、これらを大切にする教育が重要だと考える。
タブレットの活用は。
タブレットは随分前から1人1台を市から配られていた。今年度は学級閉鎖等が無いので、家庭に持ち帰ってのオンライン授業は行っていないが、各家庭で行える環境にはなっている。授業では低学年の観察撮影を始め、ロイロノートの活用やプログラミング教育など各学年授業で積極的に活用しており、市内では活用率が高い方だと聞いている。子どもたちのタブレット活用は理解が速いので、教職員も研修を積みながら、授業ではうまく使っている。特に不登校傾向や教室に入りにくい子どもには、大変便利なツールであると思う……
続きは令和4年3月12日号の伊和新聞に掲載しています。
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