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「令和の学校」ってどんな学校 No40 伊賀市立緑ヶ丘中学校

新年度がスタートして1か月あまり。コロナ感染者は減少しているとはいえ、新種のウイルスが発見され、まだまだ予断を許さない状況である。満開の桜の下、入学した児童生徒もようやく学校に慣れてきたころ。昨年度は、名張市・伊賀市と奈良県東部の小学校を訪問し、学校や子どもたちの様子や取り組みなどを校長先生に尋ね、紹介した。コロナ禍での小学校教育の難しさと新たな取り組み、保護者や地域と学校との関りなど、昔の学校では考えられなかった話を興味深く聞かせていただいた。
今年は、中学校にお邪魔して、学校の取り組みや生徒の様子などを取材させていただくが、小学校とはまた違った話を聞かせていただけるのではないかと楽しみにしている。多忙な中ではあるが、校長先生方にご協力いただけることに感謝する。
まず1回目は、伊賀市立緑ヶ丘中学校に松田誠校長を訪ねる。

お忙しいところ、よろしくお願いします。
GWが終わり、新入生も含め、生徒たちは学校生活に慣れてくるところである。ただ、私は現在三重県の中学校の校長会長という大役を仰せつかっている。特に今年は、7月に東海北陸中学校長会研究協議会が三重県で開催される予定なので、その準備で大変忙しい。また、役柄色々な会に来賓として呼ばれたり、冊子に掲載するあいさつ文の依頼を受けたりといったことがたくさんある。ただこうした役割を果たすことができるのは、教頭先生をはじめ諸先生方の理解と協力があるから。いい教職員に恵まれたと感謝している。

今までの経歴は。
大学を卒業して最初の勤務校は、青山町立(当時)青山中学校。出身は桑名であったので、ほとんど初めての場所であった。13年間勤務させていただいたが、若さを売りにソフトテニス部の顧問として生徒と一緒に汗を流した。授業に部活動に生徒指導にと、毎日毎日一生懸命がんばったつもりである。今となってはいい思い出である。その後、同じ青山町内の博要小学校で2年、三重県教育委員会青山町担当の人権教育指導主事を経て、伊賀市立青山小学校で5年と、小学校を経験した。更に伊賀市教育委員会では教育課程や学習指導について、また三重県教育委員会では、人事管理について担当した。どれも大変だったけど、緑ヶ丘中学校の校長となった今、それぞれのところで受けた指導や経験、お世話になった人とのつながりは、大変有難かったし役立っていると思う。

ここ2年間、コロナ禍で困ったことは。
感染防止の徹底を図りながらも、感染リスクを絶えず意識しながらの教育活動であった。学校行事等は、中止や変更をしなければならないことが多くあり、生徒の活動が十分できなくて残念に思うこともあった。ただ、こうした機会に、行事の見直しや職務内容の精選などを行えたので、いわゆる教師の働き方改革が少しは出来たのではと思う。中学校は部活動や生徒指導などで、勤務時間を大幅に超過することが当たり前になっている。しかし、生徒にとって必要なこと、例えば授業充実のための教材研究などに時間をかけるが、あまり必要としないこと、例えば全員が揃って行う会議などは、必要最低限度を除いて、減らしたり無くしたりした。勤務時間を超え、夜遅くまで学校で仕事をしていて、翌日に疲労を残すようであってはいけないと思う。朝は元気よく、生徒と顔を合わすことがいい教育につながると確信している……

続きは令和4年5月21日号の伊和新聞に掲載しています。
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