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「令和の学校」ってどんな学校 No41 伊賀市立島ヶ原中学校

今年は新学期が始まってから学校の行事等が順調に行えるようになってきた。5月下旬、中学校では中間試験が行われ、1年生にとっては初めての経験。先生方は問題作成、採点評価、それが終われば、市中体連主催の中学校総合体育大会や、修学旅行と忙しい日々が続く。しかし、コロナ禍で中止や変更、また規模縮小等のここ2年間を思うと「以前のように実施できるのはありがたいし嬉しい。活動盛りの中学生に行事の中止は残念だし申し訳ない」と先生方は言う。経験して学ぶ、体験して身に着くことがたくさんある。コロナについてはまだまだ心配である。しかし、感染対策を万全にして、最大限の注意を払いながら、中学校教育を行っていくことが、生徒たちのこれからの人生にとって大きな意味があると考える。今回は、島ヶ原中学校に、山口素生校長を訪ね、島中の今を教えていただいた。

昨年2月に、島ヶ原小学校に寄せていただいたが。
その時にも話があったと思うが、この校舎は旧島ケ原村が伊賀市に合併する前に建てられたもので、立派な建物である。それまでは、小学校と中学校が別々の場所にあったが、児童生徒の減少もあり、この場所に小学生と中学生が一緒に学べるようにと、同じ校舎にしたと聞く。素晴らしい校舎は、村民の子どもたちへの期待の表れである。

同じ校舎内で、小学生と中学生が学ぶことのメリット・デメリットは。
まず同じ校舎で小中が学んでいるところは、伊賀市では本校だけである。現在伊賀市では「小中連携教育や一貫教育」をめざし、校区内の小中学校が授業や学校行事など、互いに工夫しながら、連携を図っている。本校は同じ校舎内に小中の子どもも教職員もいるので、情報の共有がしやすく、実践に移しやすい。教科で言えば、技術の授業は小学校に免許所有の先生がいるので、中学校の授業を担当してもらったり、英語は中学校から小学校高学年の授業に入ったりしている。また、研修などは、月に1度くらいの割合で小中合同で実施している。特に研究授業などでは、互いの学校へ出向き、それぞれの授業を見ることにより、児童生徒の様子がよくわかる。また、子どもにとっても小学生の時から中学校の先生を知っているので、入学時の不安は少ないと思う。「9年間を通して子どもを見、育てる」という点からのメリットは大きい……

続きは令和4年6月4日号の伊和新聞に掲載しています。
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